たこわさ

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コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 第7話「空も星も越えていこう」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

新たに超人課に登録される事になった超人ジュダス、彼はかつてダイヤイーターという犯罪組織の一員だったが人間衛星アースちゃんによって改心し組織の壊滅に協力したという過去を持っていた。心を入れ替えたはずのジュダスだったが、何故かアースちゃんは彼の事を「悪」と定義し敵視していた。若者達を護ろうと誓うジュダスの姿に嘘偽りを感じない輝子は、きっとアースちゃんは何か誤解しているのだと考えると共に、アースちゃんの「正義の味方」としての有り方に好意を持ち任務にかこつけて仲良くなろうとあの手この手でアプローチをかけるが――。

感想

輝子が本人も知らぬ間に人間の魂を収集する存在だという事が明かされるという中々へヴィな導入部、そしてハートウォーミーなアースちゃんとジュダスのエピソードを通してアースちゃんが人間を……「嘘」を理解していく様を描いておいて――ラストは神化47年、機能停止し隔離されたアースちゃんとそれを救出しに来た爾朗&ジュダスという衝撃の引き。直接言及されたこと以上の情報量が襲ってくる、そんな中身の濃いお話でした。お蔭で少し消化不良気味。この後も密度の濃い話が続きそうですから、最終回くらいは丸々エピローグに使って胃腸薬的な役割を与えてほしいな、と少々先走ったことを思ってしまったり。
輝子が人類には「悪魔」と呼ばれるに等しい存在であるというのがまず衝撃的ですが、神化47年の彼女の言動を思い返すと、彼女は既に自分の真実を知りそれから逃れた後であるようにも見受けられますね。「私、二十歳になりました」がそういう意味だったら素敵だな、と。妄想が過ぎますかね?
笑美によればアースちゃんも輝子と同じような存在、との事で、作中でも輝子と爾朗が彼女の作られた目的が正義の為ではなくむしろその逆なんじゃないかと指摘しようとしていました。が、ジュダスの言葉によって、彼女がどんな目的で作られていようが、今現在の彼女は「助けを求める声」に応じて現れる存在、本当の意味での正義の味方なんだと定義された事、そして輝子によってアースちゃんが「嘘」を覚えた事によって、事実上それが否定された、という構図が何ともニクイ。で、これが後々輝子自身の身の上にも起こって彼女が悪魔の運命から抜け出す……とかだったら熱過ぎる。と、また妄想が過ぎましたか。