たこわさ

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実は私は 第11話「夏祭りに行こう!」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

いつもの面々で夏祭りに来た朝陽だったが、白神のいつもの勘違いと気遣いから委員長と二人きりになってしまう。河原での「告白」の件で多少気まずくなっている二人だったが、気持ちを切り替えて純粋に楽しみつつどこかで夏祭り(特に出店の食べ物)をエンジョイしているであろう白神を探す事に。
朝陽達の予想通り、白神は獅穂を伴い食べ物片手に朝陽達の様子を窺っていた。何だかんだ言いながらも仲良く祭りを楽しむ二人の様子を「狙い通り」と眺めていた白神だったが、獅穂の目に映る白神の表情はどこか寂しそうで――。

感想

自称・福の神による偽告白の件を(少なくとも表面上は)グダグダ引きずらない辺りは良い意味でさっぱりしていて好印象。下手な脚本だとただの「きっかけ」であるはずのああいった偶発的な出来事をいちいち引きずって引き合いに出す展開が続いて非常にストレスが溜まるので……。関係人物一同にくさびを打ち込むという役割ははじめの時点で終わっていますからね。ただでさえ委員長とみかんという二人の少女の純情を激しく傷付けている訳ですし(苦笑
しかしこれ、みかんは自分自身が望んだ結果だからまだマシですが、委員長の場合は他人の為に気を使ったり自分の気持ちを騙したりした結果、全部自分にマイナスに返ってきてしまった訳だから……目も当てられませんよね。しかも、白神の勘違いの善意の結果、自分自身の気持ちにはもうウソは付けなくなり、自分を焚き付けた白神自身もむしろ朝陽への想いを自覚し始めてしまうという……ってこうやって書くとなんか白神さん物凄いいやな女だな(笑
……まあ、後半の茜による白神いじりをあまり不快に感じなかったのは、白神さんが今まで無自覚的に他の女子を自分の恋愛の生贄にしてきたような所があるから、どこか懲罰的爽快感が漂っていた、というのはあるのかも。白神さん自身は非常に素直でいい子(=バカ)なので不快感は覚えませんが、構造的には結構ひどい事してますからね。普段狙ってトラブルを起こしてばかりの獅穂が、どこか白神の保護者的な立場にいるのは、もしかして今までも白神がその天然さで無意識でトラブルを起こしてきていて、こっそり獅穂が後始末してあげてた……という背景があるのかもな、と妄想。