たこわさ

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アイドルマスターシンデレラガールズ 第18話「A little bit of courage shows your way.」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

「とときら学園」にCANDY ISLANDの三人、杏・かな子・智絵里も共演する事になった。それぞれのキャラクター性が受け好評を得た為、杏はきらりと独立コーナーを、かな子と智絵里は街頭インタビューを担当する事になった。しかし、杏ときらりは同い年なのに子供と大人にしか見えない凸凹振りを売りにした配役であり、プロジェクトの中でも引っ込み思案なかな子と智絵里にとってインタビュアーという積極的な役割は荷が重い。それを察する杏はそれとなくかな子と智絵里、そしてきらりの事を気に掛けるが――。

感想

後半、かな子はともかくとして智恵理がいきなり成長し過ぎだろう、とツッコミたくなったけれども、まあそれを見越した武内Pの眼力が凄かった、と納得しておきます。強いのは目力だけではない、と(笑)。
杏が心配しながらも二人に助け舟を出さなかったのは、二人の自立を促す為、だったんでしょうね。ある種の天才である杏は仕事となれば手を抜きませんし、水準以上の働きもする。更に周囲の評価によればユニットを実質引っ張っているのも杏だという。いくら普段やる気な下げで素っ気なさそうに振る舞っていても*1、彼女のアイドルとしての力量は隠せない訳で。どうしても他の二人は杏に頼ってしまう部分が出てしまう。杏が二人の事を案じていたならば、今回のような態度は必然だったのではないかな、と。まあ、それでもランキングの内容をかな子と智絵里がとっつきやすいテーマに誘導するとか、心を鬼に出来ていないようですがw
また、今回のエピソードは、受け取りようによっては「妖精さん」然とした杏の人間らしい一面を描いたもの、とも言えるかもしれません。「あんきらンキング」のコンセプトを理解し、きらりがその事を気にしていないのか、と尋ねる件は、自分への問いかけとも取れますね。表には出さないけれども、杏も自分が珍獣扱いされる事を少々気にしている節があった、とも考えられます。もちろん、普通にきらりを気遣った、とも取れますが。ただ、この解釈でいくと杏がかな子と智絵里を積極的にサポートしなかったのは、「しなかった」のではなく「出来なかった」とも言えますね。普段だらけていることから分かるように、彼女本来のリソースはとても限られているでしょうから、自分自身の事でいっぱいいっぱいだった、と。

という事で、杏については解釈が分かれる所ですが、きらりは二期に入ってから最早揺るぎない大黒柱になりつつありますね。「大きい」事で他の同年代よりも大人っぽい立ち振る舞いを強いられてきた彼女が、その事を受け入れポジティブに転化している――無敵ですね。

*1:もちろん、あれはフリじゃないのでしょうが。