GANGSTA. Act01.「Naughty Boys」感想
原作未読。
(以下ネタバレ)
あらすじまとめは割愛。
全体的に抑えた、痛快さを感じさせない演出は、ともすれば「地味」にも映る所だが、聾者であるニコラスが感じているであろう「静かな世界」を演出する為なのかもしれない。……うがち過ぎだとは思うが。
日本刀でチンピラを次々に斬殺するニコラスの姿も、派手さを演出せず淡々と描いている印象。TOKYO MXでの視聴だったが、最近では珍しく、斬られた部分や刺された部分に規制が入っていなかった。最初は殺陣のシーンの地味さは規制を回避する為に視点を工夫したのかとも思ったが、思い過ごしだった模様。
どうしても村瀬監督作品という事で、演出や構成の「裏」を見ようとしてしまうが、そういった勘繰りを排除してみると何とも地味な作品、といった印象。ニコラスの超人的な身体能力などは実に漫画的なそれだが、同じように超人的な戦闘能力を持ったキャラクターが暴れまわる「ブラック・ラグーン」や「ヨルムンガンド」等のように疾走感や痛快さを重視したわけでもなく、古典的なギャングモノのようにハードボイルドを過剰に演出するでもなく、オシャレ系作品でもなく、なんとも掴み所が無い。
第一話という事を差し引いても海のものとも山のものとも判断付きかねる不思議な作風。決してつまらないとは思わないが、今の所はっきりとした面白味も感じない。しばらくは様子見が続きそう。
- 作者: コースケ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: コミック
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