たこわさ

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 第7話「されど、その部屋は終わらぬ日常を演じ続ける。」感想

第一期視聴済み。原作既読ですが、基本アニメで描かれた部分のみの感想となります。
(以下ネタバレ)

あらすじ

奉仕部の「変わらぬ日常」が続いていた。現状を打破する術を見い出せない八幡と結衣。八幡は、不安な表情を隠せなくなってきた結衣の為に、一応は部活に顔は出すものの、一色の依頼の事もあり適当な理由を付けて早引けするようになる。
八幡が問題を抱えている事を察している結衣や戸塚は彼の身を案じるが、八幡は二人を、他の誰かを頼ることが出来ないでいた。
肝心の合同クリスマスイベントの会議は上滑りし続けていた。相変わらず「意識高い系」な言葉を連呼する海浜総合高校メンバー達。八幡が具体的な案や問題点を提示しても、それを議題として取り上げはするものの何の決断もせず、イベントで何をするのか全くと言っていいほど何も決まっていなかった。せっかく手伝いに来てくれた小学生達にも具体的な指示が出来ない始末。
八幡の提案により小学生達には飾りつけやツリーの準備をやってもらう事にしたが、肝心のイベント自体の準備は何もできていない。また、具体的な提案や指示が出来る八幡の存在に、一色達生徒会メンバーも依存し始めており、最早「手伝い」というレベルでは無くなってしまっていた。
小学生達の中には、かつて夏の林間学校で関わりを持った少女・留美もいた。相変わらず一人でいる事の多い彼女だったが、ふとした瞬間に自分に見せた微笑に八幡は「自分のやり方でも救えたものがある」と感じると同時に、今の奉仕部――雪ノ下の問題を解決するにはそれだけでは足りないという事を改めて感じてしまう――。


感想

今回、生徒会メンバーからも頼られるようになってしまった事で、八幡の優秀さが際立ったわけですが、同時に彼の脆さというか弱点というか、そういったものも露わになったように感じます。自分にやれる事・やらなければならない事に対してある意味真摯ともいえる態度で取り組む八幡ですが、なまじ彼が優秀でたいていの事をこなせてしまう所に、彼のぼっちたる所以があるのだな、と。失敗でさえも全て自分の能力不足に起因する、と全てを抱え込んでしまう彼は、結局のところ他人を頼る事が出来ないんですよね……。
八幡は自分のしでかした事の責任は自分だけが負うものであって他人を巻き込むべきではない、と思っているのでしょうが、多分雪乃も結衣もついでに戸塚も、むしろ巻き込んでもらいたいし責任を負わせてほしいはずなんですよね……。
だから、生徒会長選挙の時にガハマさんが自ら会長に立候補しようとしたのは、八幡が責任を分けてくれないから、自分が強引に肩代わりしよう、という意図があったのだと思いますが……八幡がそれを受け入れられる日が来るのかどうか。

それにしても、今回は八幡の優秀さも際立ってましたが、天然ジゴロ振りも際立ってましたね!w 留美ちゃん何かアレ完璧に籠絡されてますなー。つっけんどんな振りして思わず笑顔を見せてしまったり、それを八幡にするっと躱されてちょっと寂しそうな表情になったり。いろはも素でときめいちゃってるっぽい描写がありましたし。まあ、もちろん二人の八幡への好意がイコール恋愛感情という訳ではないのでしょうが。折本さんも葉山にくぎを刺された事も手伝ってはいるんでしょうが、自分から八幡に絡む癖に前のように彼をダシにして他人の笑いを取ろうとするようなことはしないし、彼の恥ずかしい過去を暴露する事もない等、以前よりも親しみを感じますし。

まあしかし、せっかくのそのスキルも八幡自身の「他人からの好意に甘えてはいけない。勘違いしてはいけない」という哲学というかトラウマによって実質意味をなさないのですが……。まあ、彼にそのトラウマを植え付けた折本とはある種の良好な関係を築けそうな雰囲気ですので、その辺り少しは解決する道筋も無くはないのでしょうが。

つーかもう、不安で不安で仕方がないような表情から一変、八幡が部活に一緒に行くと言ってくれた事が嬉しくて嬉しくてしょうがない事が満面の笑みという表情に溢れまくっているガハマさんが可愛すぎるので、八幡は直ちに彼女を幸せにしてあげてください!w