たこわさ

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寄生獣 セイの格率 Stage:1「変身」感想

原作既読。
(以下ネタバレ)
日本の平均的な漫画好きの例にもれず、ワタクシ原作の大ファンな訳でして、ネット上などでの前評判と同じく「なんでキャラクターデザインこんなに改悪したし!」と憤慨しながら視聴に臨んだのでちょっとマイナス方向にバイアスがかかった感想になってしまうかもしれません。

さて、第一話の出来としては非常に平均的なアニメ、といった印象。作画や演出については大きな粗は見受けられなかったものの、新一がヘビのような生物に襲われた件が丸ごとカットされていたり、1シーンで終わった方がしっくりくる部分をわざわざ分割していたり、脚本の流れには疑問符。

また、冒頭に挙げたキャラクターデザインの改悪についてですが、新一が眼鏡ボーイになっているのは、後半のイメージチェンジに向けた布石として理解できなくもないのですが*1、村野がただの阿呆娘っぽい外見になってしまっているのは最早許しがたい。原作通りに普段はおとなしいけれども実は芯がしっかりしている娘として描くのならば、あのいかにも遊んでいそうな髪型と言動は頂けないでしょう。せっかくハナザーさんだというのに……。

ちなみに、一部で前評判の悪かった平野綾さん演じるミギーですが、そもそもミギーは萌えキャラというかF先生作品におけるドラえもんやらチンプイやらQちゃんやら、そういったポジションなのでむしろ女性が演じる事に違和感はなかったりします。平野嬢もそこら辺を意識した演技をされているので、ご本人かスタッフがよく分かっている証拠だな、と。
つまりキャラクターデザインと脚本以外は非常に良かった、というのが私の感想。第二話以降も注視します。

現在刊行されている原作新装版の表紙のデザインの悪さにも絶望した!

*1:それでも、造形的には全く変わっていないのに、髪型と表情で別人のようにイメージが変わってしまった感は小細工なしで表現してもらいたかったな、と。