たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

寄生獣 セイの格率 Stage:6「日はまた昇る」感想

原作既読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

母親がパラサイトに殺された事実を受け止めきれず錯乱した新一は、そのままパラサイトに心臓を貫かれてしまう。即死状態の新一だったが、ミギーが我が身を新一の心臓と同化させ、傷口を塞ぐことで一命をとりとめる。パラサイトが父親の命を狙っている事を察した新一は、やつれた体のまま父親が運ばれた病院へと向かうがーー。

感想

原作では欠片も存在しなかった「新一の眼鏡」というアイテムが、今この時の演出ギミックとなる事を恐らく原作読者の多くは予想していたと思いますが、本当にそのまんまの使い方で思わず失笑。原作未読の方には実によい前振りになった事でしょうが。
ミギーが半ば「同化」する形で肉体を修復した「副作用」。近眼が治り驚くべき運動能力を獲得した新一ですが、一番の変化は実は精神にこそ表れていました。傷付いた父親を前に、母の死を否応無く受け止めなければならない段にあっても、何故か流れない涙。穴が開いたのは、果たして肉体的な意味での胸だけだったのか。
母親の仇に対する殺意を隠そうともしない、その凶暴性も、村野が早々に新一の変化を見抜いたように、周囲の人々に彼の変容を知らしめる要因となってしまうのでしょうね。

「Let Me Hear」 (初回生産限定)

「Let Me Hear」 (初回生産限定)