たこわさ

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東京ESP SCENE 07「雨の中の少女達」感想

原作未読。
(以下ネタバレ)
老師が連れてきた少年・歩と立ち会ったものの全く歯が立たなかったリンカだったが、歩の能力が直近の未来予知である事を見抜き、また歩の完敗した事で更に修行に前向きになり、老師からCPCの極意を授かる。再戦でリンカに完封されたばかりか、サイコメトリーによって達人の愛用武器からその戦闘能力を引き出せるようになった紫にまで敗北した歩はやり場のない苛立ちを抱えながら街をぶらつく。その時、政治家であり超能力者排斥の急先鋒である母親が街頭演説の最中に超能力テロリストに襲撃される光景を予知してしまい――。

歩は第一話の好青年振りからは想像もつかないくらい陰険な少年で、一体どんな意識変化があったのやら、と思っていましたが、ただ単に母親に自分能力を必要以上に隠さなければならないストレスから「正義の味方」を標榜するリンカ達に対し、嫉妬に近い感情を抱いていただけのようですね。
母親や紫の危機に敢然と立ち向かうその姿からは、彼が本当の勇気と思いやりを持った人間だという事が伺えます。搦め手を駆使する姿勢も、卑怯というよりは冷静な判断力の賜物なのでしょうし。