キャプテン・アース 第16話「フレアの閃光」感想
(以下ネタバレ)
ハナがライブラスターの使い手となった事で大幅な戦力増強を果たしたミッドサマーズナイツだったが、先の戦いでアースエンジン、ネビュラエンジンともに中破し、その修復作業に追われていた。しかし、そこを狙いすましたかのようにキルトガング・アイアタルが出現し、地球への侵攻を開始する。それに対しグローブは、ハナをドライバーとした第三のエンジン「フレアエンジン」を出撃させる。
前回、ネオテニーとして覚醒するや否や、凄まじい戦闘力を発揮して見せたハナですが、今回明らかにされた「射撃の成績はテッペイより上」「予知能力の所持者」という事実から、ますますダイチの立つ瀬がなくなってきましたね(笑)。まあ、ダイチの役割は先導者として他の面々の前に立ち道を示す事が主なんでしょうが。それに戦闘訓練を重ねてきた訳ではなく、実戦の中で成長している訳で、伸びしろは大きいでしょうし。
とにもかくにも、これで三つのエンジンが揃い、それにアカリの情報処理能力によるバックアップが加わり、グローブ側の戦術の幅がグンと広がったのは事実。司令はいよいよ月にあるキルトガングの要塞を直接たたく作戦を進めようとしているようですが、久々登場の箱舟派にも新たな動きがみられるようで。一枚岩でない人類の弱さが露呈しそうです。
対するキルトガング側も、エネルギー収集能力を持つ上位個体・セイレーンが加わった事で本格的な活動を始められるようになりましたが、それもまだ限定的な様子。しかも、セツナとバクには人間として暮らしていた頃の人格が強く残っており、バクはどこか投げやり、セツナは消えてしまったラッパの事を想い悲しげな表情を見せるなど、他の遊星歯車装置の面々と違って「人間」らしさが失われていない事が伺え……。
これが事態の根本的解決――キルトガングと人類が争いをやめて共存する未来――への布石となってくれれば良いのですが。
しかし、人類ともキルトガングとも異なる立場で何やらよからぬ事を企てているパックの存在もあり。事態はますます混迷を極めようとしています。
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