たこわさ

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エスカ&ロジーのアトリエ 第十二話「私たちの約束です!」感想

原作ゲーム未プレイ。
(以下ネタバレ)
クローネを伴い再び未踏遺跡に足を踏み入れたエスカ達。果たして、フラメウの心を開く事が出来るのか――。

クローネとエスカの体を張った説得、そして以前フラメウのような遺跡の素体になりかけたというニオからの心への直接的な呼びかけにより、自分が何のために研究を続けてきたのかを思い出したフラメウ。しかし、長い時の中で彼女の肉体は既に朽ちていたのか、それとも遺跡の完全な素体となったものの運命なのか、エスカ達の目の前で彼女は消えてしまいます。
恐らく、未踏遺跡で姿を消した時のように「遺跡から開放された為に『端末』である彼女は消えたけれども、本体は別の場所にいる」のではなく、コルセイトを訪れた彼女は紛れもない彼女自身だった事でしょうから、その消滅は確定なのではないかと。
中々に苦い結末ではありますが、エスカから林檎を受け取った時に彼女の胸に去来したイメージ――彼女が人間とクローネを捨てて天空へと旅立ってしまったあの日に、もし引き止めてくれたメーリエ家の少女の声に耳を傾けていたらという「if」の物語――から、彼女は本当の意味で救われて去っていったのだと思えるので少しは救いがある終わり方なのかな、と。


しかし、もう一つの方の「結末」は、何だか救いがなかったような。
功績が認められて、中央の飛行船研究の重役として招聘されたロジー。エスカに中央へ戻ると伝えた時の彼の心中はいまいち不明でしたが、少なくともエスカの方は、口には出さなかったものの本当はロジーに行って欲しくなかったはず。それでも彼の背中を押して見送って、しかし別れのその時には我慢できずに泣いてしまって。せめてロジーに心配をかけないように「一人前の錬金術師になります! だからロジーさんも頑張って!」という言葉をおくりました。……健気過ぎます。
クローネの言葉は、だからそんなエスカの心中を察しての物だったのでしょうね。「空の錬金術師」という彼女がこれから紡ぐ物語のタイトルは、空に憧れ到達したエスカとロジーの事を指しているのは明白で、「物語には必ず続きがある」という彼女の言葉は、だから「エスカとロジーの物語はまだ終わっていない。きっとまた会える」という励ましの言葉だったのでしょう。


と、ここまで書いて原作ファンの方の感想を観たら「トゥルーエンド失敗!!」とか書かれていて、あれロジーかエスカ、どちらかが選択肢を間違えたのね? と何だかもやもやした気持ちになってしまいましたw
何でも「私たちの約束」というのはエスカとロジーの間で交わされる約束の事だと思っていた、というお話ですが……これ、アニメスタッフやっちまった系?

BD特典とかで「トゥルーエンド」が描かれるんでしょうかね? まあ、それを待つよりも原作ゲームの廉価版を買った方が手っ取り早い気がしますが。買うかw