たこわさ

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とある飛空士への恋歌 第三話「風の革命」感想

原作未読。
(以下ネタバレ)
カルレル=カール皇太子の回想によって語られる風の革命。民衆による蜂起を装ったその実ただの権力争いでしかない革命によって両親を奪われたカールは、革命の象徴的存在であったニナ・ヴィエントへの恨みを募らせて……。
カルレルの父親が暗君だったのか、それとも革命派の扇動が巧みだったのか、真相はよく分かりませんがカルレルにとっては理不尽な理由で両親を奪われたという事実は変わらない訳で。その恨みが民衆や裏で手を引いていた貴族達ではなく、象徴的存在であったニナにだけ向いてしまっているのは、カルレルの心根が酷くゆがんでいる事を象徴しているようであまり気持ちのいいものではありませんね。
自分と同じ年頃の少女が神輿兼人間兵器として扱われていた事の意味に彼が気付けないようでは、どちらにしろとても皇太子たる器ではなかった、という事にもなり。
今回、雲の中に突入してしまい冷静なクレアをよそにすぐにテンパッてしまった様子を見ても、カルレルがヘタレだということはよく伝わってきます。
そしてやけに度胸が据わっているクレアですが、カルレルがニナの肖像画を恨みがましい目つきで見ていたことを気にするって事は、やっぱりクレア自身がニナなんでしょうかね? いまいち確証がもてませんが。
確証と言えば、革命時ただの貧乏そうな少年であったイグナシオが、どうしてカルレルの正体を知っているのかが気になります。ただ単に「似ている」というだけじゃ確証にはならないでしょうし、そもそも会って0秒で敵意をむき出しにしていたと言う事は、そもそもカルレルに対して何かよからぬことを企んでいてその為にこの学校に入った、と考える方が自然でしょうしね。