やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。　第2話「きっと、誰しも等し並みに悩みを抱えている。」感想

原作未読。
（以下ネタバレ）
Aパート、クラス内のリア充グループに所属するも、どこか顔色を伺うようなはっきりしない態度から女子のリーダー三浦の不況を買ってしまった由比ヶ浜。比企谷が助け舟を出そうとするもあえなく撃沈してしまったが、そこに颯爽と現れた雪ノ下が持ち前の毒舌で三浦をやりこめるのだった……。
いやいや、恐ろしいですねクラス内カースト。私は比較的「みんな事なかれ主義」な学校にばかり当たっていたので経験したことありませんが*1、確かに比企谷の言うとおりあんな胃の痛い思いをするのならぼっちでいいや、とか思ってしまう位ギスギスしていますな。
もっとも、由比ヶ浜にきつい言葉を浴びせていた三浦も心底悪い人間ではないっぽいですが。もし、心底いやな人間で由比ヶ浜の事を便利な取り巻き位にしか思っていなかったら、雪ノ下が去った後のあの状況でもっときつい態度をとるかもしくはガン無視を決め込むでしょうからね。
しかし、威勢よく立ち上がったはいいが三浦の眼力に気圧されて結局何の役にも立たなかった比企谷に対してもきちんと礼が言えるって、由比ヶ浜さんマジ天使――っていうか、前回のクッキーの件で奉仕部を訪ねたときに比企谷がいる事に驚いたというより動揺した態度を見せていたり、その後手製のクッキー（歪ながらもハート型）を渡していたり、今回の件では役にも立たなかった比企谷にお礼を言ったり、三浦に正直な気持ちを伝えている所を聞かれていた事で恥らったり、アレこれ本編より前に由比ヶ浜さんに何らかのフラグが立っている展開？
そのわりに比企谷は由比ヶ浜の事を知らなかったようだけれども……。今回、（結果的に心が折れたとはいえ）知り合ったばかりのクラスメイトの為にクラス内カースト上位に物申そうとしたりするなど、実は比企谷ってブッてるだけで実は隠れイケメンなんじゃぁ……。
Bパート、僕らの勇者王ならぬ中二病の王者・材木座が登場。
正直、本来の意味での中二病は理解できてもあの手の邪気眼な言動については全く理解できないので、材木座の痛ましすぎる行為の数々も、雪ノ下や比企谷による自作小説へのフルボッコも全くの他人事としてゲラゲラ笑いながら観られたり。
しかし、最近はラノベ作品中での自虐ネタってのが何だか多いような気がしますね。この手のメタ・ライトノベルとでも言うべき手法はやっぱり涼宮ハルヒシリーズで一般化されたものなんですかね？