たこわさ

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リトルバスターズ! 第17話「誰かにそばにいて欲しかったんだ」感想

原作ゲームはコンプリート済み。なるべく原作厨的発言は控え、原作ネタバレは最小限で。
(以下ネタバレ)
今回のあまりの出来のよさに通算三回目くらいの「せめてこのクオリティを全体の8割位で実現してくれていれば……」という思いを抱き悔しさに唇を噛締めました。特に、長回しの間に流れるイメージ映像のタイミングだとか、キャラクター同士の会話のテンポだとか、今まで残念に思えていた部分が見事に改善されていましたね。
あと、原作だと「はぁ?」となる部分が多い脚本を上手くリファインしてあって、良い意味で「原作とは違う」仕上がりになっていたと思います。葉留佳を元気付けるリトルバスターズの面々、特に必要最低限の台詞で存在感をアピールしたイケメン謙吾とどこまでも快男児な真人がかっこよすぎる!! そしてやっぱり胸の中で泣くなら姉御が一番なのねw
佳奈多に関しては前回の感想でも書いた通り、クドの小シナリオで「悪役を演じているけど実は思いやりがある」部分が描かれていたので、今回理樹が目ざとく「佳奈多が本当は葉留佳を心配している」と気付いたシーンに上手くつながっていたなぁ、と。リトルバスターズの面々に散々罵られながらも颯爽と去っていく佳奈多をクドが心配そうに見つめるシーンもグッド。
ただ、原作通りなんだけれども双子入れ替わりはやっぱりいくら創作の中とはいえ無理があるよな、と。しかも葉留佳と佳奈多の場合一卵性の双子でさえないわけで。一卵性の双子だって親しい人間の前でお互いに成りすますのってかなり難しい訳で。
――とはいえ、理樹に「この前もシフォンケーキを作ってくれた」と言われて佳奈多が思わずトレイを取り落とすシーンを見るに、実はここ最近の理樹と二人っきりのシーンの葉留佳は実は佳奈多の変装だった! という隠れた伏線があって観ているこっちが気付いていないだけ、という可能性もあり、もしそれが事実なら演出としては非常にGJ! な事になるわけですが。
ちなみに、佳奈多がトレイを取り落としたのは「実は予想外のアクシデントに弱い」という佳奈多の隠し属性が発揮されたからじゃないかと私的には思ったり。つまり「しまった、完璧に葉留佳を演じていたと思ったのにまさかあの娘が直江にシフォンケーキ(しかも不味い)を作った事があったなんて!」という。なにその萌えっ娘。

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