たこわさ

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絶園のテンペスト 第九幕「彼氏」感想

原作知識は連載を流し読みしてる程度でうろ覚え。
(以下ネタバレ)
「真広達と話している葉風は2年前の存在で、現在の彼女は目の前に存在する骨である」という事実を突きつけられ、一気に形勢が逆転してしまったが、真広はブレない。葉風が救えないのならば左門に愛花を殺した犯人を見つけさせればいいと即決する。そんな吉野は、目の前で起こった「悲劇」をどうにか回避できないかと考えをめぐらせるが、そんな時ふいにいつの日かの愛花の言葉が蘇り――。
いやいやいや、盛り上がってきました! 真広の即断即決振り*1も凄いが、ここまできて事態をひっくり返そうと行動を起こす吉野――そして吉野を動かした「予言」めいた愛花の言葉――が凄すぎる。しかも、吉野を思いとどませる最後の切り札が「愛花ちゃんの彼氏を教える」だとは……。そりゃあ世界の命運を左右する決断が「彼氏」の一言で揺らいじゃったら、左門さんじゃなくても訳がわからな過ぎて視界が歪んじゃいますわw
それにしても今回は表情とか感情の描き方が良かったですね。今まで強気で自分が負けるなんて一欠けらも思ってなかった自身の塊のような葉風が絶望に打ちひしがれる表情と吉野の言葉に一筋の希望が見えた瞬間に雨がやんで雲間から光が差す件とか*2、背景からしてギャグを狙っているとしか思えない左門さんの煩悶する姿だとかw
一方で、戦場に現れた夏村の無双振りと、それを食い止める28歳(無職)さんの登場シーンも素敵でした。しかしやたら「無職」を強調するエヴァンジェリン山本さんですが、もしかしてあれは萌えアピールなんだろうか?(ぉ
しかし、タイトルにもある「テンペスト」を持ち出してくるのはやはり愛花でしたか……。もう、彼女の存在自体が世界の謎になりつつありますね。

*1:ただ、吉野が「助けなくてもいい女の子を助けた」事実を指摘した時に軽く動揺していた様子から、彼が決して冷酷無比に葉風を切り捨てたのではない事が伺える

*2:しかし絶望に打ちひしがれ雨に濡れた葉風さんがエロス過ぎて仕方ない。