たこわさ

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機動戦士ガンダムAGE 第47話「青い星 散りゆく命」感想

(以下ネタバレ)
ファントム3の生き残り(名前すら忘れた)が搭乗したモビルアーマーはなんというか、あの一機だけ他のどの機体ともデザインが違いすぎて違和感がひどいというか、アウトロースターのグラップラー・シップかよ!! という感じ。
しかし、まさかそんなネタキャラのせいでアビス隊長が戦死するとは……。そして本来ならばその軍人らしい死に様に敬礼するところなんだけれども、このアニメではウルフさんという前例が既にあるので「またかよ!」という怒りの方が強く、誰が書いたんだよこのクソ脚本! としか思えなかったり。
で、セリック・アビス隊長戦死の遠因を作ったキオはといえば、相変わらず戦場の只中で具体性のない平和主義を振りかざした挙句、折角友人として「分かり合えた」ディーンをも失う事に。
つーか、「量より質」で勝負している筈のヴェイガンの指揮官である所のザナルドが、兵士――しかも貴重なXラウンダーとその専用機体をゴミみたいに扱うって、物凄い違和感。ゼハートへの敵愾心だけに起因したフレンドリーファイアもそうだけど、「一定の年齢以上になったら感情を捨てて任務の為だけに動く兵士となる」ってヴェイガンの大前提から言えばザナルドのような自己顕示欲を満足させる為だけに動いているような矮小な男が出世できた事が自体が疑問なんだけれども。
キオの怒りで発動したFXバーストモードも「何、あのハリネズミ?」というかっこ悪さな上に、結局キオが途中で正気を取り戻してしまったので結果としてキオは失っただけで何も得ていない構図に。せめて、怒りに任せてザナルドを討ってしまい、憎しみの連鎖がこうやって起こるのだ、と自身の体験として理解する事でキオを新たなステップへと進ませた方が良かったんじゃなかろうか? あそこでザナルドを討ちもらしたことで、多分連邦にもヴェイガンにも新たな犠牲が生まれるのは必定な訳だし。
AGEの脚本の不出来さに対しては「わざと大味に描く事で分りやすくしているんだ」といった擁護意見を聞いた事もあるんですが、大味すぎて「1+1=−1」位の意味不明さを醸し出しているだけだと思うんだけどな。つまり、大味かつ斜め下の発想過ぎて結局何がやりたいのか分らない、というか。