たこわさ

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ペルソナ4 #14「A Stormy Summer Vacation 2/2」感想

原作知識はほぼ無しです。
(以下ネタバレ)
鳴上悠――こやつ、一介の男子高校生の器に収まる漢ではないぞ!? いずれ天下を取るやも知れぬ……。
等という謎のボケは置いといて。
前回の種明かしエピソードでしたが、同時に鳴上のパーソナリティの変化を表すお話でもあったのかな、と。
Aパートはひたすらトラブルに巻き込まれ、それに対して対症療法が如く淡々と対応していく彼ですが、Bパートでは進んで事態の収拾に当たろうとし、自分から人に頼ったり人の為に何かしたりといった「自分の意志による結果の行動」をする、という今までの彼の姿勢から一歩踏み出したのではないかと思われます。
11話や12話で見せた彼の「事件が終わったら皆との関係も終わってしまう」という潜在的な恐怖は、ようはその時点までの「巻き込まれた」事柄に「対処していただけ」という彼の姿勢から来るものだった訳で。今回、彼が見せてくれた東奔西走・八面六臂の大活躍は、それとは逆にもっと自分から他人や物事に関わろうという姿勢が見て取れて、彼が精神的に成長した事を表しているのでしょう。
いくつものペルソナを操る鳴上という青年。今まではただ、玉虫色だった彼の人格が、しっかりとした中心軸を持って動き出した――前回及び今回は、息抜きエピソードであると同時に主人公としての鳴上を描く為の回だった、と感じました。

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