たこわさ

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「召喚教師リアルバウトハイスクール19」

召喚教師リアルバウトハイスクール19 (富士見ファンタジア文庫)

召喚教師リアルバウトハイスクール19 (富士見ファンタジア文庫)

フルメタと同じ位続いていたこのシリーズも遂に最終巻。
(以下ネタバレにつき未読の方は注意)
賛否両論分かれそうですが、個人的には「有り」でFAとしたいと思います。
初期の「ちょっと硬派」なイメージは何かもうすっかり吹っ飛んじゃいましたが、終わり方としては多分初期の構想とあんまりずれてないんじゃないかな、と。
前巻の終わりでいきなりスペオペが始まった時はどうしようかと思いましたがねw
ただ、一点長年の読者としては「あれ、矛盾してね?」と思った設定が。
慶一郎が「過ち」を犯したという設定がいきなり出てきましたが、第一巻では「慶一郎が美咲に出会った時には既に既婚だった」とはっきり明示されてるんですよね。でも、この19巻では慶一郎が過ちを犯した少し後に結婚した事になっている。ここら辺の記述上の矛盾は、作者のうっかりミスなのか、それとも今回の設定自体が完全な後付なのか、かなり気になった所です。
とはいえ、やっぱり慶一郎と美雪の関係に答えを出すにはあれしかなかったな、とは思い。じゃないと鳴海があまりにも可哀想だしw
後は、何気ない描写ではあるんですが、本作のヒロイン*1はやっぱり涼子だったんだな、と感じさせる部分もあり、慶一郎と涼子のどこかズレたコンビが好きだった読者としては嬉しかったり。旅立つ前に手料理に合格点貰いたい涼子と、涼子の後姿を眺めながら「若いころに出会ってたら」とか妄想する慶一郎の描写から、もしかしたら、当初の設定では恋人的な意味でもヒロインになる構想があったのかな、とかも思ったり。
なんにしても、十余年の間楽しませていただきました。

*1:主人公の相棒的な意味で。