「フルメタル・パニック! 11 ずっと、スタンド・バイ・ミー(上)」
フルメタル・パニック!11 ずっと、スタンド・バイ・ミー(上) (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/07/17
- メディア: 文庫
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(以下、ネタバレ感想につき未読の方は注意)
「召喚教師リアルバウトハイスクール」といい本作といい、「次で最終巻!」と宣言しておいて上下巻って――よくやった!(まだ続きが読みたいという意味において)
さて、前々回では少佐の裏切りが明白となり、そして前回ではクルツという重要な戦力を失ったばかりか、取り戻すはずのかなめが「自らの意志」*1で去ってしまい、まさに追い込まれた宗介とミスリルの面々。ここからどのように彼らが「落とし前」をつけるのかが注目点だったわけですが……いきなり陣代高校の面々(風間・オノD・恭子)が登場した時は、目からラムダ・ドライバの閃光が迸るところでした。やっぱり、彼らの存在なくしてこの「フルメタル・パニック!」という作品は成り立たないんだな、という事を実感したり。
本編は前回同様、終始張り詰めたテンションが続きながらも要所要所で挿入されるギャグ*2、そして「それは死亡フラグ過ぎるだろう!?」というキャラクターの行動の応酬にあっという間に読み終わってしまいました。
気になるのはやっぱり、レイスの電話の相手ですね。いや、十中八九「彼」なんでしょうが、まさかこの作品で「実は生きていた」ネタをやってくれるとは思わなかったもので。でも多分、他のキャラクターだったら「がっかり」な所が、むしろ「嬉しい」と思わせてくれるキャラクターでもあるわけで*3。
下巻はもう来月発売と言う事が発表されています。楽しみなような、寂しいような、複雑な気持ちで待ちたいと思います。