たこわさ

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コードギアス 反逆のルルーシュR2 第21話「ラグナレク の 接続」

展開が早すぎてついていくのが大変。
(以下ネタバレ)
遂に明かされたマリアンヌの死の真相。というか、やっぱりV.V.の嫉妬による暗殺だったというだけの話なのには、ちょっと拍子抜けか。
そしてブリタニア皇帝およびマリアンヌの「願い」も明かされました。まあ、何と言うか「精神的な人類補完計画!?」とか思ってしまった訳ですが。集合無意識という「神」へ人々の意識を接続する事で、「嘘」の必要のない世界を築こうとした、という理解でよいでしょうか? その世界の中でどうやって「個」を保つのかなぁ、等と言う疑問もありますが、マリアンヌが「死んだ人とも会える」と言っている事から、「心の垣根」を無くすのではなく、個を保ったままで集合無意識の海に落とされる、と言った方が正しいのか。まあ、深くは考えまい。
前々回の感想で書いた「ルルーシュは常に誰かを守るために『嘘』を吐いてきた」という私の認識は間違っていなかったようで、今回ルルーシュは皇帝とマリアンヌの求める「嘘の必要ない世界」を否定しました。「嘘を吐くのは何かを成す為」というのは、まさしくルルーシュの生き様を表した言葉だと思います。
自分のための「嘘」は、自分自身を正当化し、傷つかないためのもの。それはV.V.がシャルルに吐いた嘘。
対して、ルルーシュ、そしてスザクにゼロの正体を隠したユフィとシャーリーの吐いた「嘘」は他人のためのもの。誰かを守るために、誰かを――そして自分を欺かなければならない、二律背反。その「嘘」は、口にした人間に痛みをもたらす、けれども非常に優しい「嘘」。それに気付いたからこそ、スザクはルルーシュを皇帝とマリアンヌから守るそぶりを見せたのでしょう。
皇帝とマリアンヌが望んだのは、誰かの為に「嘘」を吐くという痛みから逃げる世界であった故に。
さて、いきなり1ヶ月後とかどんな展開!? と思いつつも、ギアスとスザクという反則二大巨頭を従えてブリタニア皇帝に成り上がったルルーシュ。視聴者たる我々は、彼が私利私欲のためでなく、おそらくは彼が守りたいと願う全ての人々の為に、ブリタニアの玉座を得たのだと知っていますが、作中の人々にはその姿は一体どう映ったのか……? ルルーシュはあえて「父を屠って皇位を手に入れた暴虐の皇帝」を演じたがっているようなので、また更なる誤解を受け続けるんでしょうね。でも、きっとそれこそが彼の望んだ「守る為の嘘」なんでしょうが。
ルルーシュのやろうとしていることは、断片的にしか予想できませんが、スザクが付き従っている理由は、和解したのではなく、利害の一致故なのではないかな、と。ルルーシュがスザクに対して今更ユフィの死について弁解するとも思えないので、おそらくスザクとルルーシュの敵対関係は続いていて、今はお互いの目的――おそらく人々を守るということ――が一致したからこそ手を組んでいる、ドライな関係なんじゃないかと
いや、ナイトオブゼロに任命されたときのスザクの笑顔見ていると、案外普通に和解したようにも見えるんですけどねw
ブリタニアの全てを握られたにもかかわらず、余裕を崩さないシュナイゼル。まさか彼がラスボスだとは思いませんでしたが、ディートハルトが横についている所を見ると、シュナイゼルには揺るがない秘策があるようで……。次回も気になります。
それにしても、ギアスが「神」に効いた件は展開的には熱いんですが、ギアスと言う力の正体がますますよく分からなくなってしまいましたよ。そこら辺は最後には明かされるんでしょうか?

そのほか気になった点

  • 次回予告で他のラウンズと一緒にアーニャが居なかったのは、既に篭絡済みだからでしょうかね?
  • シャルルが足からロケットを噴射(注:正しくは世界に否定されて消えながら)しながらルルーシュにツッコむ様は、スタッフ狙いすぎだろ!! と思いっきり茶吹きました。
  • 何でスザクとルルーシュは制服だったのだろうか? という問いに答えが出ることはなさそうですねw
  • ミレイの驚きようは、どちらかというと皇帝のギアスが解けてないからっぽいですね。
  • マリアンヌのマジキチっぷりは引きました。どうしてアレにコーネリアやジェレミアは憧れを抱き、ルルーシュやナナリーのような出来た子供が生まれたんでしょうか?
  • 感想読んでてオデュッセウスの台詞から「ナナリー生きてる」と勘違いしている方々多くて、日本オワタ\(^o^)/と思ってしまったのは秘密です。いや、第一皇子が言っているのは一年前の話だから。