たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

今月の「鋼の錬金術師」

久々にネタバレ感想。
という事で「お父様」=ホーエンハイム説は完璧に崩れたわけですが、そうなると一体「お父様」って何者? ホーエンハイムとの関係は? というお話になるわけですが。
まず、今回明らかになった「お父様」の持つ「第三の目」ですが、うろ覚えですが確か古い欧州の宗教では「世界樹生命の樹)」に至った者がその額に真実を見通す力を持つ眼を得る、という伝承があったかと。これは、1ドル紙幣の裏に描かれている「神の眼」と同根。とすると、「お父様」=「完全なる真理に至ったもの」=「神に等しい力を持ったもの」という仮説も成り立ち、また今回エドとアルの錬金術が封じられたり、「お父様」が術式なしで錬成を行った事からも、そもそも「錬金術」を世界で実行させるための大本となる術式を作った(もしくはそこに至った)のが「お父様」である可能性が高い、という事になりましょうか。
「真理の扉」に描かれていたのが「生命の樹」であり、また「真理の扉」が開いた者の数だけ存在する(?)事を考えると、「お父様」は「扉を開いた者」を超えた「扉の中の物を手に入れた者」であるとも考えられ……。
ホーエンハイムとの関係は、やはり「(双子の)兄弟」というのが有力でしょうか? 「お父様」の口振りからすれば「親子」という事はないでしょうし、ホーエンハイムが自分の事を「錬金術師」と言っていた事からすれば、ホーエンハイムホムンクルスだという可能性も低く。やはり、錬金術を学んでいた兄弟で、「お父様」がクセルクセスの人々を丸ごと人柱にして賢者の石を錬成すると共に、自らを人間以上の存在に錬成しなおし、その際にホーエンハイムは不老不死の体を得てしまった、という辺りが妥当か。
それにしても「お父様」の本名が何なのか気になる所。ホーエンハイムパラケルススに由来しているので、こちらはサンジェルマン伯爵とかか(安直?)。
で、「強欲」を自ら受け入れたリンですが、まあ彼の場合なんらかの勝算があっての行動でしょうから、あんまり気になってなかったり。