たこわさ

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「嫌なら出て行けばいい」論理の危険性

 (前略)一方、大統領選翌日の3日、カナダ移民局が運営する「移住の手引」と題するウェブサイトに、米国から通常の約6倍にあたる11万5000件超のアクセスがあったという。オタワ発のロイター通信などが伝えた。ブッシュ再選を受け、米社会の保守化を懸念する人々がリベラル色の強いカナダへの移住を模索している現象とみられる。
毎日新聞 2004年11月8日 11時25分)

アメリカ帝国建国記念日までのカウントダウンは、刻一刻と進んでいるようですね。
ブッシュと小泉に共通しているのは、世界を「敵」と「味方」という分かりやすい二極構造に単純化し、「自分は敵と戦っているのだ!」と主張しあたかも自らが正義であるかのように振舞う事で自分を正当化しようとする、非常に姑息かつ卑怯な手段でしょう。
抵抗勢力には妥協しない」と「テロリストには屈しない」の二つの言葉に、一体どれほどの違いがあると言うのでしょうか? 世界を「敵」と「味方」に二極化するだなんて、それは冷戦時の構造そのままじゃありませんか。しかも、今のアメリカの場合は自分の国内でさえ「敵」と「味方」に分けてしまってさえいる。
こういった状態を何と言うか知っていますか? 「独裁」というのですよ。

そしてこれは何も政治の世界だけじゃなくて、我々の身近に対しても言える事。
今回の「はてな登録情報の住所追加、正しい情報登録」問題にしたって、「住所登録絶対反対」派と「規約だから守れ」派みたいな人達もいて、「嫌だから出て行く/嫌なら出て行けばいい」みたいな事を言っているわけだけれども、彼らの言自体には全く発展性というものが無い。
規約やシステムなんて、絶対といっていいほど粗や欠陥があって、それに対して誰も何も言わなかったら改善される事なんて未来永劫無いわけだから、「出て行く/出て行け」なんていう的外れな主張をする前に、問題提起をしたり要望を出したりするべきだ。
実際、はてなというシステムではユーザーからの問題提起や要望で、様々な部分が改善されて来たのだし。ま、アンケート程度しかアクションを起こさない私が言っても、説得力無いんでしょうが……。