あらすじ
オルテ帝国をクーデターによりそっくりそのまま豊久達に明け渡す――サン・ジェルミの突然の提案に訝しがる豊久だったが、サン・ジェルミの本性を理解した信長は「逆に信用できる」と彼の話に乗る事に。
豊久達を帝都へ潜入させた上で、自らは帝国上層部を掌握し無血クーデターを企てたサン・ジェルミ。だが、時を同じくして黒王麾下の廃棄物・ラスプーチンがオルテを乗っ取るべく暗躍を始めており――。
感想
ラスプーチンの邪魔がなければオルテがあっさりと豊久達の手に渡っていたと考えると、あらゆる意味で帝国は限界に来ていたのだな、という事が理解できる。策略家としてのサン・ジェルミの腕前も確かなのだろうが。
しかしその一方で、サン・ジェルミは荒事は苦手だった模様。政治的戦略に特化している分、戦にはあまりリソースを割いてこなかった(割く必要がなかった)のかもしれない。この辺りは、戦争キチガイな平安〜戦国時代の武士に遅れを取るか……というか信長と島津と源氏(与一)が屈指の戦争馬鹿だっただけ、という見方もあるが(笑)。
鉄砲隊のシーンは、まさに信長の代名詞*1の面目躍如といった所か。
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*1:とは言え信長の鉄砲隊については、後世の創作によるところも大きいらしいが。