たこわさ

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蒼穹のファフナー EXODUS 第3話「対話の代償」感想

シリーズ全話視聴済み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

人類軍のファフナーパイロットであるミツヒロ達が一騎を訪ねてきた。彼らは自分達に戦う力を与えてくれた「マカベ因子」の提供者である一騎をある種神聖視しているのだが、多くの人々に戦う力を与え、またその寿命を大きく削ったであろうその結果に一騎は憂いを隠せなかった。
一方、死んだ父と同じ名前を持つミツヒロの存在を気に掛ける真矢に、ミツヒロは自分が真矢の異母弟であり、真矢の家族にも会ってみたいと語る。戸惑う真矢だったが、そんな彼女に対し、島で「家族」を得た経験のあるカノンは、出来ればミツヒロの事も受け入れてあげてほしいと助言するのだった。
美羽とエメリーの対話も順調に進んでいた。だが、ナレイン将軍とエメリーは、美羽だけでなく島のコア――乙姫との対話も望んでいた。懸念を抱きながらもそれを承認する真壁司令達だったが、乙姫とエメリーの対話の結果、不足していたファフナーのコアが新たに生み出されるという結果をもたらした。
島の戦力が増強された一方、芹は乙姫が人を戦いに駆り立てるような事を望むはずはないと考え、また未知の性能を備え既存のコアにさえ影響を与えた新生コアに竜宮島の人々を懸念を隠せなかった。
しかし、そんな島の人々の想いとは裏腹に、人類には時間が残されていなかった。人類に敵対するであろう巨大なコアが、宇宙から地球へと迫りつつあったのだ――。

感想

「マカベ因子」(真壁因子?)は、一騎が人類軍に拘束された際に採取された遺伝子サンプルから生成された、適性の低い人間でもファフナーへの搭乗が可能になるというものでした。しかし、そこは人類軍謹製のシロモノ。総士の見立てでは因子によって後天的にファフナーパイロットとなったものは20代でその生涯を終えてしまうという。
一騎にとって人類軍に身を投じた事は、総士を理解する上で必要な事であったし、またマークザインという大きな力を手に入れるきっかけでもありましたが、同時に実験動物のような扱いを受け、島のファフナーの技術を人類軍に漏えいしてしまったという苦い過去でもあり。その事が今でも尾を引いているという事実は、一騎にとっては咎以外の何物でもない訳で。
人類軍のパイロット達は極めて明るく振る舞っていますが、それは短命を受け入れた事の反動なのか。もしくは……。
ミツヒロが真矢の異母弟だという件はおおむね予想の範疇でしたが、彼が実にナイスガイなのはちょっと意外。やはりミツヒロ(父)は反面教師として優秀だったということか(苦笑)。弟として真矢達と良好な関係を築いてほしいものですが……。そもそもこのまま人類軍パイロットと島のパイロットが親密になれるかどうかも不明瞭なのでなんとも。
しかし、真矢から「弟が出来た」と告白された時のカノンの勘違いは爆笑ものでしたね。カノンもそういう天然ボケが出来るようになったのか、とほっこりしてきます。また、自分も一騎を想っているくせに、真矢の自分でも気付いていない献身を温かく見守る姿に成長を感じずにはいられません。

さて、美羽とエメリーはすっかり打ち解けたような雰囲気でしたが、美羽がエメリーの真意――乙姫との対話によって新たに戦う力を与えてもらう――に気付いていなかった所をみるに、エスペラントという存在は完璧に分かり合えるもの、という訳ではない様子。ただ、高度に情報を共有できる存在、と考えるべきか。つまりあくまでも「対話」を主とした能力であって、それをもって相互理解へと繋げられるかどうかはまた別の話、という事で。
人類軍とは違う方法で「平和」を勝ち取る戦いを続けてきた竜宮島の人々ですが、エメリー達来訪者と、そして否応なく人類に迫る新たな危機を前に、決断すべき時が来ているのかもしれません。

そして総士の左眼に起こっている異変は、彼をファフナーへの搭乗へと導きシグナルのようで……彼も決断を迫られるようです。