たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

だから我らは「ブヒィイイ!」と叫ぶ

オタクが豚になった――「萌える」から「ブヒる」へ - シロクマの屑籠(汎適所属)
上記エントリを読んだ時に、「あれそういえば自分は『ブヒる』という言葉を物凄く肯定的に捉えているな」と思ったものの、その気持ちがどこに起因するのか分からずそのまま数ヶ月が経過。
で、5月の上旬にとある飲み会で某人物*1とお話したときに、どんな流れだったのか「ブヒるっていい言葉ですよね」というような話になって、その時に歯車がカッチリあったかのように自分の中で自然と答えが出てきました。
どうにも最近のオタク文化って、どこかで「市民権を得た」とかいう勘違いや、羞恥心の欠片もなく「萌え〜」とか多用する「恥知らず」の文化になったしまった面があると思うんですよね*2。「自重」というか「自嘲」が無くなったというか。
結局の所、「萌え」文化ってのは大概の場合リビドーと直結しているわけで。もちろん、そういった行為には「善悪」なんて概念はそもそもないのだけれども、それにしてもあまりにも煩悩を曝け出し過ぎだし、それに疑問を感じないというのはどうなんだろう、と。
そこのところを考えると、この「ブヒィイイ!!」という叫びは何とも絶妙なニュアンスを帯びているように聴こえるんですよね。「俺はよく訓練された萌え豚だぜ!!」というある種の自嘲と同時に、どこか前向きな意思表明が込められていて。なんとも「前向きな自嘲」というか。
物凄い「低い所」からの叫びなんだけれども、何とも清々しい、というか。
「萌え」という言葉が流行りだしてしまったあの頃に感じた違和感・不快感からすると、驚くほどに抵抗なく受け入れている自分がいます。
とはいえ、言葉の意味・ニュアンスというのは次第に変わっていくもの。「ブヒる」がこの先一体どういった運命を辿っていくのか……生暖かく見守って生きたいところです。


そしてつい先日も↓をブヒった私マジ萌え豚。

ねんどろいど 黒猫 (ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)

ねんどろいど 黒猫 (ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)

*1:アルコールが入っていた為その方のお話の内容とずれているかもしれないので明示はしません。

*2:いやでも最近「萌え」って「叫び」は聞かない気がするな。