たこわさ

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「超級!機動武闘伝Gガンダム」(3)

ツンデレドモンやイケメン過ぎるチボデー、変態すぎるジョルジュなどで話題沸騰な本作、早くも第3巻の登場です。
(以下ネタバレ感想)
前半の舞台はネオロシア。
他国のガンダムファイターを捕らえ、監禁するという湖上の牢獄に捕らわれてしまったドモン――と基本的な展開はテレビアニメ版を踏襲し、アルゴやナスターシャ、バードマンと言った登場人物も共通ですが、ドモンが脱獄しボルトガンダムと対決する件に大幅なアレンジが加えられています。
アニメでは「行き場所のないガンダムファイターの成れの果て」として描かれそのまま退場していったバードマンや他の囚人達が、自分達のガンダム(ただし半ば解体された状態)を取り戻し反旗を翻す、というオリジナル展開がそれです。
しかも、この戦いの最中にバードマンは行方知れず(恐らくは死亡)になってしまい、原作アニメ以上に強烈な印象を残して退場していきました。
私自身は、新宿編より前のシリアスかつネガティブな雰囲気はあんまり好きじゃないんですが、島本和彦というすばらしい漫画家と監督自らによるアレンジとを加えた結果、こんなにも「面白い」作品に仕上がってしまうんだな、と感心したり。
そして後半、遂に「あのお方」の登場ですよ!
舞台こそいきなりギアナ高地だったりしますが、基本的な物語の構造は「機動武闘伝Gガンダム テクニカルマニュアル VOL.2 最終奥義」に収録されていた上田信舟・画「Gガンダム外伝−決別−」を踏襲しているようで*1、ファン垂涎の展開となっております。
第4巻が早くも待ち遠しいなぁ。

*1:特にドモンが父と兄への劣等感に苛まれている描写や師匠の叱咤によって壁を一つ越える所など。