原作者のファンではあるが何故か原作をちゃんと読んでないというスタンスでの感想。
(以下ネタバレ)
今まで、蔵之介の男前振りに痺れながらも「見通しが楽観的過ぎるボンボン」といった印象が拭えなかったんですが、よく考えてみれば、尼〜ずの面々、というか月海は「底辺」に位置している人間で多分これからも「底辺」を漂う事になっていただろう未来を考えれば、たとえ見通しが甘すぎたとしてもガンガン進んでいった方が幾分かマシな訳で、そういった意味で蔵之介の行動は正しかったんだな、と思い直したり。
まあ、そもそも蔵之介は自らの審美眼に絶対の自信を持っていて、実際に周囲からの評価も高いような描写があったわけだから、世間知らずという所をさっぴいても十分に勝機があったんでしょうが。
そんなこんなで最終回。大した鬱展開も無く少々ご都合主義的に話が進んだ感はありますが、尼〜ずの洒落にならない底辺振りを考えればむしろ丁度良かったのかもな、とも思い。まあ、原作が完結していない作品としては、無難な締め方だったのではないでしょうか?
- 作者: 東村アキコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/13
- メディア: コミック
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