たこわさ

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岩代俊明「PSYREN-サイレン」(9)

PSYREN 9 (ジャンプコミックス)

PSYREN 9 (ジャンプコミックス)

8巻から殆ど間が空かぬうちに発売の9巻。長期連載への布石だと思いたいところ。
(以下ネタバレ)
8巻で転換点を向かえ、いよいよ物語の革新の一つである「ネメシスQの正体」へと迫る夜科達一同。ややシリアスな場面が多かった8巻に対し、この9巻はややコミカル色が強いように見える。
「ネオ天草士郎」というツッコミ待ちとしか思えないネーミングセンスに、読者よりも早く夜科達が早々にツッコミを入れたり、フレデリカのツンデレ振りがますますヒートアップしていたり、見開きまで使って必殺技をアピールした碓氷が次話であっさりマリーに敗北していたり等など。
しかしながら、このコミカルさの裏では、この後に夜科達を待ち受けるであろう「試練」への布石がいくつか見受けられる。
碓氷を倒したものの、その能力の直撃を受けた雨宮。碓氷達が現代世界で行っていたサイレン・ドリフト狩り。寿命が尽きようとしているネメシスQの本体……。
飛龍と朧の行方もまだまだ不明であり、夜科達の災難はまだまだ終わりそうに無い。