たこわさ

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グリザイアの楽園 1話「カプリスの繭I」感想

前シリーズ視聴済み。原作未プレイ。
(以下ネタバレ)

あらすじ

レポートを通じて雄二の壮絶な過去を知った学園の面々。天音は、雄二が一姫を失った事で人生を狂わされた――自分が一姫を見捨てた事で雄二のを不幸に追い込んでしまったのだと自身を責める。天音を慰めつつ、雄二の事をもっと知る為に彼女らは更に彼の過去に迫る――。

――麻子に拾われた雄二は、彼女や彼女の同僚であるJBと接するうちに、少しずつだが人間性を取り戻しつつあった。しかし、彼には「生き物を殺す事」に対する恐怖、トラウマが以前として植えつけられていた。
ある日、ちょっとしたことから麻子は雄二に狙撃ライフルの手ほどきする事になった。当初は的に当てられずにいた雄二だったが、すぐにコツを掴み見事に命中させる。その「ご褒美」として何かをプレゼントするという麻子に対し、雄二が望んだのは狙撃ライフルだった。
麻子から貰ったライフルを使い、鹿を狙撃しようとする雄二。だが、彼にはまだ生き物の命を奪うことが出来なかった。自らのトラウマに悩む雄二。そんなある日、不審な物音を聞いた雄二が部屋の様子を伺うと、そこには巨大な野生の熊が。エサを求めて麻子と雄二の家に入り込んだ熊は、懸命に雄二を守ろうとした彼の飼い犬をかみ殺し、雄二にも襲い掛かる。ライフルを構える雄二だったが、どうしても撃つことが出来ない。天井に向けて発砲した事で逃げる熊。雄二は愛犬を取り戻すべく後を追うが――。

感想

学園の面々の中では、どうやら由美子がリーダー的役割を担う事になりそうです。ツンデレのテンパリ屋だった彼女にどこまでその役割が務まるかは疑問ですがw
天音については、一姫を犠牲にして生き延びてしまった事への罪悪感からは雄二によって救われましたが、一姫を失った事で雄二が想像以上に悲惨な目に遭ってしまった事を知ってしまった今となっては、雄二に対する接し方を変えてしまう可能性もあるかも。そうなると、第一期で確定した雄二との恋人関係も見直しになったり……。

さて、雄二を拾った麻子という女性は、大雑把ながらも強さと優しさを兼ね備えた、素敵な女性――というよりは女傑という言葉が似合う人物でしたね。で、彼女に欠けている繊細さをJBが担っていた、と。麻子が母親だとすると、JBは親戚のお姉さん、と言った所か。
しかし、雄二の女殺しは子供の頃からのものだったんですね(笑)。JBは今も雄二に特別な感情を抱いているようですが、作中の様子から見るに雄二が子供の頃にもう陥落してしまっているような。そういえば、「グリザイアの迷宮」では学園長を救った時のエピソードが描かれましたが、あの後二人が凄く親密な関係になるには多分学園長の方から歩み寄らなければならなかったのではないかな、と思うのですが、そうなるとこちらも見事に堕とされているという事に。――雄二、怖い子!!

さて、いよいよ殺人者ではなく戦士としての雄二が誕生するわけですが……結局彼は血生臭い世界から抜け出せなかったのか、それとも戦場に居ながらもたくさんの仲間とその温もりを得る事が出来たのか。ハラハラしながら見守りたいと思います。