たこわさ

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PSYCHO-PASS2 第2話「忍び寄る虚実」感想

第一期視聴済み。
(以下ネタバレ)
爆破事件の犯人を確保したものの、彼の色相が急激に変化した理由は未だに不明だった。しかも、事件に関連し、監視官が執行官をドミネーターで射殺し、失踪するという事態まで起こってしまう。常守はどちらの事件にも監視システムから身を隠す何者かが関与しているのではないかと疑念を抱くが――。

シビュラシステムが絶対ではないと知っているただ一人の人間、常守の孤独な戦いは今日も続いているようです。他の人間がシステムの完璧さを疑わず「透明人間」の存在を真っ向から否定しているのに対し、常守はシステムに抜け穴がある事も色相が決して濁らない人間がいる事も知っている訳で。
もちろん、常守には事実を全て知らないまでも、過去の事件からシステムへの不信感を持っている仲間――執行官となった宜野座達――がいる訳で、本当の意味で孤独と言う訳ではないのかもしれません。しかし、彼らに真実の全てを告げられる訳もなく、やはり常守は一人で全てを抱え込まなければまりません。そんな彼女が吸いもしない煙草に火を付け、一人思い悩む姿からは、常守がいまだに「彼」の背中を追いかけ、どこかで心のよりどころにしている事が伺えますね。

そしてそんな常守とは対照的なのが霜月。まだ何も背負うものがないはずなのに、気負ってばかりで格式ばった物言いしか出来ない常守の後輩。執行官を蔑視しながらも恩人である弥生にメロメロという矛盾も抱える彼女の存在が今後トラブルを呼ぶことは想像に難くなく。常守の敵は案外多いようです。