たこわさ

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アルドノア・ゼロ EP12「たとえ天が堕ちるとも ―Childhood's End―」感想

(以下ネタバレ)
デューカリオンの突撃により、命からがらながらも揚陸城へとたどり着いたアセイラム姫。彼女を揚陸城のアルドノア・ドライブのもとへと導く為、伊奈帆はザーツバルムと対峙する。複数の特殊能力を有するザーツバルムのカタクラフト・ディオスクリアに苦戦する伊奈帆だったが、今までの火星騎士との交戦経験を活かし、次第にザーツバルムを追い詰めていく。そして、遂にザーツバルムにとどめを刺す好機が訪れたが、そこに居合わせたスレインの手により阻止されてしまう。ザーツバルムへの同情心から出たスレインの行動だったが、それが思わぬ悲劇を招く結果となってしまう――。

あははは!! スレイン君死ね! ホント死ね!!
いやあ、先日アセイラム役の雨宮天さんが「最終回でスレインへの好感度が急落しました」的な事を言っていたと某所で話題になっていましたが、これは視聴者の大半も同じ思いを抱いたのではないでしょうか?
情にほだされた結果、自分にとって最優先だったはずの姫を撃たれ、しかもその自業自得な怒りの矛先を、実質的に姫の騎士を演じていた伊奈帆に向けてしまうとは……。なんという小さな男でしょう!
今まで、スレインは情の男、伊奈帆はリアリスト、みたいな描き方をされてきたと思うのですが、最後の最後で今までは何となく察する事しか出来なかった伊奈帆の本心――本当はアセイラム姫を一目見た時から心を奪われ、彼女と過ごすうちに特別な感情を抱くようになっていきいつしかそれが戦う理由になっていた――が明示に近い形で描かれた今、スレインの持つ情など独りよがりなそれでしかない、という事がわかってしまったわけで。
伊奈帆はね、ホント、今回アセイラムに「火星人だからという理由で憎んだりしない」となんやかんや理屈つけて言っていましたが、インコにも姉にも見抜かれていたように、彼のそのリアリストを気取った言動は、実はすべて大切な人を守る為、何が最優先なのかを選択した結果だったという、ある種のツンデレでした。アセイラム姫が目の前で撃たれ、自分も重傷を負っている中でもなんとか彼女のもとに辿り着こうとはいよるその姿こそが、彼の本当の姿なのだろな、と。そんな中でも拳銃の位置を忘れていなかったのも凄いけど。

姫も伊奈帆も、ほんのわずかではありますが生存している可能性はあるとは思うのですが、もし二人ともあそこで本当に死んでいた場合、なんとも救いのない物語になってしまいますね。ようやく伊奈帆とアセイラムがボーイミーツガールを地で行っていたのだと分かった所で二人とも、あるいはどちらかが退場だなんて……。
姫の場合は頭部への致命傷は避けていた(ただし体への銃撃は貫通確定)可能性、伊奈帆の場合はスレイン君がヘッドショットを決めてドヤ顔を披露するも根本的にヘタレだから実は急所を外していた可能性が無きにしも非ず……というかどうかそうであってほしい!
そして2クール目は、火星と地球との戦いが続く中で、和平への重要なファクターであるアセイラム姫が「僕が一番姫を上手に守れるんだ!」とか暴走したスレイン君に監禁されているのを、伊奈帆が王子様よろしく救出に行くお話になってほしい。そう、切に願います。あと、クルーテオ伯爵のカタクラフトが起動したのは、伯爵があの時点で死の淵から蘇った伏線なのだと信じたい。そしてあわよくば伊奈帆達と共に姫の為に戦ってほしい……。
なんにしても、2クール目が待ち遠しい。

ラジオCD「アルドノア・ラジオ」Vol.1

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本当はディオスクリアの変形合体スーパーロボットネタについてもいろいろ書こうと思っていたのですが、終わり方が凄まじくてそちらの印象が吹っ飛んだので割愛しましたw