たこわさ

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アルドノア・ゼロ EP04「追撃の騎士 ―Point of No Return―」感想

(以下ネタバレ)
知略を尽くし、火星のカタクラフトを撃破した伊奈帆達。作戦のさなか、自分達が連れていた少女が暗殺されたはずのアセイラム姫である事を知った伊奈帆だったが、彼女の身の安全の為に当面はその正体を隠す事に。一方、姫の生存を知ったスレインだったが、姫の暗殺を企てた一派がどこに潜んでいるのか分からず疑心暗鬼に陥り、クルーテオ伯爵にも事の次第を報告できずにいた――。

あれだけ派手に発光現象を起こしておいて、姫の正体に気が付いたのが伊奈帆とライエだけだったというのは驚きな訳ですが、そりゃまあ、あの状況で正体がバレたら最悪リンチされて殺されるよな、と思うので多少ご都合主義でもやむなしと思ったり。まあ、むしろライエという暗殺実行犯の関係者とそうとは知らずに秘密を共有してしまう事になった事の方が深刻な問題なんでしょうが。今のところ、ライエは自分達を裏切った火星への恨みの気持ちの方が強いようですから姫をむざむざ危険にさらすような事はしないでしょうが、土壇場で裏切られる可能性は残っており、予断を許しません。

しかし、伊奈帆が実に「男の子」な行動をしてちょっとびっくりですね。彼の立場ならば姫に負の感情を持ってもおかしくないのに、むしろ彼女の立場を慮って自らの命の危険を冒してまで守ろうとするなんて。YOU一目惚れちゃったのKAI? って感じで。
その伊奈帆ですが、今回も恐ろしいまでの有能さを発揮しました。正規の軍人が瞬殺された相手を、ほんの少しの時間で練った作戦で足止めし、見事退けるという破格の戦果を挙げ、もうお前何者だよ、とノリツッコミを入れたくなるレベル。
的確な戦局判断、冷静な戦術眼、卓越した操縦技術、そして奇策ギリギリながらも効果的な作戦立案能力。圧倒的な彼我の戦力差をひっくり返せるその能力はまさに恐るべし。
制作側の発言などで、マシン的には今後も火星カタクラフトに匹敵するようなものは主人公側に出現しないとされていますが、むしろ伊奈帆の存在自体が戦術で戦略をひっくり返す類のとんでもない秘密兵器になりうるのではないかと……。

さて、伊奈帆が絶対的不利な状況を知略で乗り切っている頃、スレイン君は姫の味方になってくれそうなクルーテオ伯爵さえも信じられず、どうにか自分の力だけで姫を救おうと画策しているようで。まあ、あれだけ自分を蔑視してくれた伯爵を信じられるかといったら難しいでしょうしある程度はしょうがないとは思いますが、スレインの場合策士策に溺れる系のキャラクターの匂いがプンプンしてて、やることなすこと裏目になって追い込まれていくんじゃないかという不安がw