たこわさ

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ゴールデンタイム 第4話「ブラックアウト」感想

原作未読。
(以下ネタバレ)
悪徳新興宗教団体の魔の手から逃れた万里と香子は、偶然にもセミナーハウスの近くまで辿り着いており林田とおまけんによって無事保護されめでたしめでたし。大学で再会した二次元君も万里の意図を理解していたようだし、柳澤も万里だけでなく香子の事も建前でなく真剣に心配していた事で、事態は明るい方へ進むのかと思いきや、香子さん、やってしまいました……。
もちろん、万里に指摘されるまでも無くすぐに自分のやったのが最低の行為だった事を自覚した辺り、香子が根っこの部分ではまともな神経を持っていることが伺える訳ですが、それでも流石にリカバリー不可能なレベルの言動な訳で。「光央の事になるとまともじゃなくなる」とは香子本人の談ですが、そりゃああんなレベルの言動を毎回繰り返されていたら柳澤も香子を異性として見なくなりますわな。むしろ、それでも「特別な存在」である事を否定しなかった辺り、柳澤は情が深い男なのだという事が伺え……。
そんなこんなで遂に柳澤から決定的な三行半を突き付けられ、今度こそ本当の意味で振られてしまった事を理解した香子ですが、それでも自分が衝動的に発した言葉が万里を傷付けたんじゃないかとすぐに謝罪したところに、香子という人間の本質が表れているな、と。多分、柳澤はその事をよく分かっているからこそ香子を突き放しているのでしょうね。
さて、傷心の香子さんのご乱心も何だか中途半端に終わり、舞台は万里のアパートへ。トレンディドラマ(笑)ならここで二人は過ちを犯してしまう所ですが、もちろんそんな事はなく――って思っていたら万里君、まさかの告白。いや、もちろんあのタイミングで万里が香子に贈る事が出来た最上級の肯定の言葉には違いないのでしょうが、ちょっと唐突感が。まあ、あからさまに惚れている描写があったのでその点では突飛という事も無いのですが。
香子にとってそれは救いの言葉となったのか、その内心は推し量る事しかできませんが、万里へ宛てたメールの内容からは、感謝の言葉と、自分がそうしてもらったように背中を押す意味が感じ取れました。
そして香子のアドバイスに従って過去の自分と向き合う事を決心した万里は一路実家へ。そこで高校の卒業アルバムをめくり、失ってしまった自分自身の過去の手がかりを得ようとしたところ――飛び出したのがなんと林田とのツーショット写真。しかも写真の中の二人はただの友達というには親しすぎる雰囲気が……。
林田が過去の万里を知っているんじゃないか、という推測を前回書きましたが、まさか本当にそうだとは。見事に脚本に思考を誘導されてしまったな、という感じ。いや、この布石の置き方はちょっと寒気がしたw