たこわさ

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銀の匙 Silver Spoon 第9話「八軒、豚丼に迷う」感想

原作既読。
(以下ネタバレ)
八軒が色々と気付き、迷い、失敗し、学んだバイト漬けの夏休みから明けてみれば、豚丼がすっかり変わり果てた姿(笑)になっていたお話。
中々出来ない体験を重ね、本人が思うよりも人間的に成長した八軒ですが、家畜の成長はそれ以上であり、豚丼にはいよいよ出荷――屠殺され解体され食肉になるその時が近づいていました。
まだまだ迷い悩む八軒でしたが、それでも体重の少ない豚丼の為に自主的に餌の世話を申し出たり仲間達の知識に頼ったり、うじうじしないで行動する点は紛れもなく八軒自身の才能に違いなく。そんな彼の周りには、自然と人が集まって。これはもう一つの人徳でしょうね。本人はあんまり気付いてないようですが。
しかし、色々とオーバーワーク気味・気負い過ぎの彼を心配する視線も確かにあるわけで。今回は特に吉野が意味ありげな視線を八軒に向けていましたが、何か思うところがあるのでしょうね。
色々と深く考えさせられるお話ながらも、常盤安定のアホさと多摩子脅威のメタモルフォーゼに度肝を抜かれたり、変に暗い雰囲気を作っていないので安心して観られます。