「八重の桜」(2)感想
- 作者: 竹村洋平,山本むつみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/08/02
- メディア: コミック
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(以下ネタバレ)
ホント、会津を取り巻く環境は地獄だぜー!!
とでも言いたい気分になる、幕末における会津の追い込まれ方は本作でも健在で、実に暗澹たる気持ちになります。
幕府への朝廷へも散々に尽くしてきたにもかかわらず、長州の恨みを買った結果「朝敵」の汚名を着せられ追い込まれていく会津藩の姿といったら!! 東北・蝦夷にルーツの一つを持つ人間としては、実に胸に来るものがあります。*1
そんな絶望的な状況下で、八重さんがなにやらラブコメっているのは一服の清涼剤というか、なんというか。でも、流石に大蔵さんへの仕打ちは(悪意がないとはいえ)あんまりだと思う(笑)。まあ、大蔵さんも尚之助さんくらいアグレッシブに行かなかったので仕方がないといえばないけれども。*2
しかし、八重さんが無事尚之助と祝言を挙げたのもつかの間、弟の三郎までもが戦乱の京へ赴く事になり遂には……。この後も白虎隊の悲劇や会津篭城戦などなど、辛い出来事が待ち受けている中、元気娘として描かれてきた八重さんは果たしてどう変化していくのか……。