たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第1話「こうして彼らのまちがった青春が始まる。」感想

原作未読。登場人物の苗字が鎌倉近辺の地名由来なのがちょっと気になるところ。
(以下ネタバレ)
あらすじを見た感じでは「はがない」そっくりだな、と思ったものの蓋を開けてみれば全く別物だったのでパクリパクリ言っている連中の言葉はあてにならないな、と思った次第。
――それはさておき。
かつては自意識過剰、現在はやる気のない似非リアリストの比企谷八幡と、行き過ぎた完璧主義の結果全く空気の読めない残念美少女となってしまった雪ノ下雪乃、出会ってはいけない二人が出会ってしまった……という感じ。
基本、奉仕部に問題が持ち込まれるまでは八幡と雪乃の会話劇で進行されるようですが、八幡は超屁理屈屋、雪乃は徹底した理屈屋という超絶にかみ合わない組み合わせなので、会話の内容もダラダラとかみ合わない状態が続くし、演出上なにか面白い事をやってくれている訳ではないので、先生や由比ガ浜の割り込みが入ったときには正直ほっとしたり。
そんな初回印象のよさも手伝ってか、由比ガ浜結衣については今のところ唯一と言っていい好感を持てるキャラクターと呼べる存在かもしれません。八幡がキモいのは当然として、雪乃の自意識過剰かつ人間味を一切感じない立ち振る舞いにはおおよそ魅力は感じませんでしたし……。むしろ、結衣についてはちょっとおバカなところが玉に瑕ではありますが、見た目の派手さに反して純情だし、弱音を吐いたところを叱咤激励されてすぐに頑張れるところなどひたむさも見受けられますし、自分を気遣ってくれた比企谷に対して不器用ながらもお礼を言える位にはまともな常識を持ち合わせているし――ってあれむしろスペック高いんじゃない?w
冒頭で引き合いに出した「はがない」のように長台詞を絶妙の演出で埋めるような気の利いた演出が見られないところは評価としてかなり原点ですが、少なくとも一話で切るほど酷い出来という事もなく。むしろ次回予告の勇者王に期待せざるを得ないな、と。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)