ジョジョの奇妙な冒険第7話「うけ継ぐ者」感想

原作はもちろん既読。
（以下ネタバレ）
原作を読んだ時にはスピードワゴンと一緒に「ツェペリのおっさぁぁぁん！！」と叫んだものですが……アニメでも「その時」がやってまいりました。
この「ジョジョの奇妙な冒険」という作品、特に第一部と第二部は少年漫画的な「紋切り型の展開」をいかに独自の作風で魅せるか、という点が一つのテーマになっていたように思いますが、このツェペリの犠牲と彼の力をジョジョが受け継ぐ、という一連のシーンはまさに「少年漫画の王道」的展開ながらも決してテンプレート感を感じさせない迫力を感じさせてくれました。
本アニメもそこのところをよく分ってくれているのか、盛大に芝居がかった演技、普通のアニメではあまり観られないような独特の彩色による作画の数々を駆使しつつも「お約束」的な要素はきちんと踏襲しています。
「死の運命」をあえて受け入れたツェペリ。「運命」というと自らの意志とは関係なく襲い来るもの、と描かれがちですが、ツェペリのそれは真正面からその「運命」を選択し、自らの生命をジョジョへとうけ継がせた、間違いなく「自らの意志による産物」として描かれているのがまた痺れる。