機動戦士ガンダムAGE 第40話「キオの決意 ガンダムと共に」感想
(以下ネタバレ)
- いきなり新型ガンダムが登場していて、一瞬打ち切りが決まって巻きに入ったのかと思ってしまいましたが、そんなことはなかった。
- 回想によって語られる、フリット、アセムそれぞれのこの戦争への想い。やはりアセムがフリットの理解が得られない事を見越して連絡を断っていたんですな。しかし、戦力を拮抗させて大規模な被害を出さない、という論理は某・ロードス島の灰色の魔女と同じく、小さな犠牲はあえて見逃すしむしろ必要だと考える考え方な訳で。というか、ヴェイガンによる大規模地球侵攻が実際に行われたところみるに、あんまり効果なかったんじゃないかとw
- まあ、フリットの殲滅論理の方が過激なのは間違いないですがね。一般市民だろうが女子供だろうが殺戮し尽くす、と言っている訳ですが。
- アセムとロマリーの再会シーンが用意されていたのには安心しましたが、あまりにもあっさりし過ぎていて、相変わらずロマリーは「都合のいい女」として描かれてしまっているな、と。
- で、キオが選んだのは「パイロットを殺さずにMSだけ撃破する」という、そのまんま種のキラと同じ考えな訳ですが、キオの場合自分の考えが自己満足であることを理解した上での選択っぽいのであちらよりは幾分かマシか。
- 新型ガンダム、AGE-FXの超絶戦闘能力はさすがに見ていて気持ちがいいチート振り。が、一つ苦言を呈するとするならば「Cファンネル」というネーミングセンス。そもそも「ファンネル」という言葉は「機動戦士Zガンダム」に登場したMSキュベレイの使用していた遠隔操作小型ビーム砲が漏斗(=ファンネル)に似ていた事に由来するネーミングなだけで、別に遠隔操作兵器の総称じゃない訳で。実際、他のガンダム作品では同種の兵器は「ビット」だとかそんな名前で呼ばれているし。AGE世界にも「ビット」が存在するのだからそちらに合わせればいいのに、なんで「ファンネル」という命名をしてしまったのか……。
- 宇宙世紀ファンへのサービスのつもりかもしれないけど、とんだ侮辱行為だなあ、と私的には思い。