たこわさ

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Fate/Zero 第二十三話「最果ての海」感想

(以下ネタバレ)
アーチャーvsライダー最終決戦&バーサーカーの正体が明らかになった回。
アーチャー・ライダー戦はもうなんというか、慢心しないギルガメッシュは本当に無敵だな、と。そしてその圧倒的な力を正しく理解しながらも恐れずに駆け抜けたイスカンダルの雄姿が目に焼きついて離れません。
ギルガメッシュが自らの「至宝」と語るエアの凄まじい威力描写も鳥肌。ウェイバーの説明にあったように、ただ単に破壊力が凄い、というよりは「対界宝具」として「世界」そのものを破断するその様は圧巻。
そして自らの敗北を悟ったライダーからウェイバーへの最後の言葉に涙腺崩壊。「余に臣下として仕える気はあるか?」って最高の口説き文句ですわ! また薄い本が多(ry
ライダーが敗れた後にも毅然とした態度でギルガメッシュの問いに答えるウェイバー君がもう「お前が主役でいいよ!」と思えるほどの成長振り。ウェイバーの強い意志に対して、恐らくは「たかが人間」への最高ともいえる賛辞でもってその命を見逃したギルガメッシュもイケメン過ぎる……。「Fate/stay night」の時の慢心王振りの印象が強いから、余計にかっこよく見えますわw
一方のセイバーvsバーサーカー戦。バーサーカー相手に「騎士道が〜」と語るセイバーの姿は最早滑稽でさえあり。そんな彼女の前に、遂に彼女自身の「罪」が形となって現れてしまった。
バーサーカーの纏っていた黒いオーラが晴れ、明らかになったその姿。その手に現れたのは、名剣の名高いアロンダイト。そして割れた兜の下の素顔は――円卓の騎士の中でも随一の騎士、「湖の騎士」ことサー・ランスロットだった。
かつての忠臣に怨嗟の叫びを向けられるセイバーの胸に去来するのは、いつかライダーから突きつけられた言葉。

貴様は臣下を救うばかりで導く事をしなかった

アーサー王の伝説によれば、彼の王国の崩壊のきっかけの一つはサー・ランスロットと王妃グィネビアの不貞とされている。その不貞の原因が、あまりにも理想高く潔癖すぎるアーサー王のあり方故だとしたら? そしてそれによって「国を滅ぼした騎士」という烙印を押される事となったランスロットの胸中は?
「自らの罪の形」を最高の臣下であり友だった人物の姿で突きつけられたセイバーは、どんな答えを下すのか……。

バイクの方は今回見事に破壊されちゃいましたね。残念。