ちはやふる 第10首「ゆくもかへるもわかれては」感想
(以下ネタバレ)
今回も太一がイケメン無双状態でした。
袴で試合
かなちゃんの野望が驚きの実現!
GJ! GJ! GJ!
袴姿の千早が最高にアホ可愛い!!
どうやら今年の最高のアニメが決定してしまったようだな!!*1
――っと、取り乱しました失礼。
千早のメール相手は……
初めての団体戦に心躍らせる千早。そのドキドキを伝えようと新にメールを打つが、いつも返事は無いという。
そしてここでようやく、新が何故前回、千早にではなく太一にメールを送ったのかが明かされました。
俺にはわかる
なんとなく俺達
どこかで千早の事を
二人のものだと、思っている
まるで対照的ながらも、どこかで通じ合っている太一と新。二人の持つ複雑な親近感がまた太一を苦しめるのでしょうか。
初戦突破――しかし
初戦を千早・太一・肉まんくんの三勝で無事勝ち抜けた瑞沢高校かるた部。しかし、かなちゃんと机くんは初めての試合に圧倒されてしまい……。
特に対戦相手の相性の悪さもあったのか、机くんのダメージが大きかったようで、更に追い討ちのように同じ初心者仲間であったかなちゃんの初勝利という事実を突きつけられ、すっかり心が折れてしまいました。
ここで太一がナイスフォローをしたものの、千早が受けたショックは予想以上に大きく、机くんを欠いたまま挑んだ次戦で思わぬ苦戦を強いられます。
千早ってキャラクターは、普段は猪突猛進で人の話も聴かないし細かい事は気にしないのに、本当の根っこの部分は繊細なんですよね……。
部長・太一、立つ!
千早の不調に引きずられ、また自分達とは対照的に「チーム」としての態をなした対戦相手に苦戦する瑞沢高校かるた部。この淀んだ空気を吹き飛ばしたのは――太一!
自分の失敗をすぐに認めウジウジ悩まずに、まずはみんなの気持ちを軽くしようと、あえて派手に札を飛ばしてみせ、さりげなく部員達の頭を撫でて回り一人一人に一番気が楽になるであろう言葉を笑顔でかけてみせる……。本当に、小学生の時と比較すると別人のような成長ぶり!!
初勝利、おめでとう!
千早の不調を聞いていても立ってもいられなくて試合会場へ駆けつけた机くん。「がんばれ綾瀬ー!!」の叫びでもう彼は立ち直っていたのでしょうが、そこに更に勇気を与えるかなちゃんのお言葉。
タコが出来るまで、がんばりましょうよ!
何この天使、という感じですな! そりゃあ机くんも勇気を出して「さっきの初勝利、おめでとう」と照れながら言っちゃいますわ!
そしてその言葉に机くんが思い出したのが、太一の殺し文句『でも俺は、仲間にするなら「かるたの天才」より、畳の上で努力し続けられる奴がいい』。机くんは、ここでようやく太一の言葉の本当の意味に気付いたんでしょうな。
いやいや、今回も面白かった。
新設のかるた部が連勝してしまうという展開も、そもそも千早・太一・肉まん君という強選手を抱えている設定なので破綻もご都合主義もなく、また登場人物が一時的には思い悩んだり道を誤ったりしてしまっても、それを自分の力と仲間の助けで乗り越えていくまでの過程が綺麗に描かれているので、実に気持ちよく観られるんですよね……。
BDのセールス的には厳しい類の作品でしょうが、おそらく多くの人から高い評価が得られているんじゃなかろうかと。
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*1:私は大の和装好きです。