シャーロック・ホームズ

遅ればせながら観てまいりました。
（以下ネタバレ）
前情報で散々「あれはホームズじゃない」と吹き込まれてから観に行ったので、むしろ「いやいや、結構ちゃんとホームズじゃないか」というのが正直な感想。
もちろん、事ある毎に暴力に訴えたり*1ワトソンに頼りきったりなホームズの人格や、オモシロ科学が乱発されるような世界観が「原作に忠実」とは全く思いませんが、それでも「ホームズが本来持っていた要素」をきちんと回収してアレンジしているのだな、という事が伝わってきました。つまりは「よく出来たオマージュ作品」である、と*2。
逆に、オマージュとして力が入りすぎていて、「ちょっとホームズをかじっただけ」な方には元ネタがよく分からない要素が多すぎたようにも思えます。ヒロインからして「アイリーン・アドラー」って、実は結構マニアックじゃないでしょうか？
まあ、そんな色んな「ホームズ」要素を度外視したとしても、程よく笑えるし、アクションはカッコイイし、脚本は中だるみしないし、映像は美しい*3しで、娯楽映画としては十分に及第点なのではないでしょうか？
もちろん、ロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウの絡みが見たい、という腐な理由でもOKです（ぉ
ところで、敵役のブラックウッド卿の方がホームズっぽい風貌だったのは狙ってたのでしょうかね？グラナダテレビ版「シャーロック･ホームズ」でホームズを演じたジェレミー・ブレットの髪型とか格好に似せてあるように思えたのは私だけでしょうか？