塩野七海「ロードス島攻防記」
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1991/05/29
- メディア: 文庫
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塩野七海の本を読んでいつも思うのは、これは「小説」ではなく「史実を元にしたフィクション」である、と言う事。文章の下手糞さはまあいいとしても、中途半端に人物が脚色されている所が多いものだから、ノンフィクションとも言えず。……まあ、十分に面白いので、それらは「欠点」にもなりえないんでしょうが。
「宗教騎士団」「カトリックVSイスラム」「地中海の戦記物」というキーワードのいずれかに反応した方は、ご一読をお奨めします。
後、昔読んだ時は気付かなかったけれども、この作品って実はやおい属性があったのね。そりゃあ男だらけの騎士団ですからそういうネタは作りやすいでしょうが、ちょっとねぇ……。
ちなみに、今回は我が家の本棚に眠っていたハードカバー初版本を引っ張り出して読んだんですが、裏表紙にバーコードが無い所に時代の流れを感じさせられたり。