ハリー・ポッターと炎のゴブレット
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: DVD
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どうにも翻訳モノが嫌いな私は、このシリーズの原作本は殆んど手を付けてない*1ので、相変わらず映画版のみの感想になりますが、さて。
私的には、このシリーズは、日本の少年少女漫画で確立されている学園ドタバタ物の二番煎じ位の感覚しか持ってないのですが、本作はイギリス特有の、見た目は柔らかいけど中身はドロドロなファンタジー感が出ていて、ようやくそのオリジナリティを楽しめた感じがします。また、今までハリーがちやほやされてきたのが、今回些細な理由で皆に冷たくあしらわれる状況に陥るなど、童話童話していた人間描写にようやく厚みが出てきたな、という感じも。
ただ、終盤の「死んだ人達の魂が……」みたいな展開は、それこそ日本の漫画の展開だろう、という感じがしてならなくて、終わり方の中途半端さ(物語の転換点だろうからしょうがないが)と合わせて、映画全体の出来とのミスマッチ感が残ったなぁ、と。後、あまりにもセドリックが使い捨てキャラ臭プンプンでゲンナリもしましたが。
*1:一作目の原本を途中まで読んであまりの文章のアレさに諦めた。