たこわさ

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東京地裁 週刊文春の異議申し立てを却下

田中真紀子前外相の長女の私生活に関する「週刊文春」(文芸春秋発行)の記事をめぐり、東京地裁(大橋寛明裁判長)は19日、出版禁止を命じた同地裁(鬼沢友直裁判官)の仮処分決定を妥当と判断、文春側の異議申し立てを退けた。
 記事の公益性を否定した上で、差し止めの対象は文春の手元にあった3万部と認定。出荷されれば「重大で回復困難な損害をこうむる恐れがある」とし、事前の差し止めの要件を満たしていると判断した。
共同通信

先日(http://d.hatena.ne.jp/sumida/20040317#p1)の続きになるわけですが、この東京地裁の措置およびその理由については、全く妥当かと。
記事を読んだ人の中には、「大した記事じゃないじゃん」とか言ってる思慮浅い人もいるようですが、よーく考えよー。
例えば、オタクなサイト――わかりやすいようにエロ同人系としましょう*1――を運営しているAさんという人がいたとする。そのAさんの親というのが実は人気政治家で、これが何故かマスコミと仲が悪い。マスコミは、いつもその政治家のバッシング材料を探している。
そこで、どうやら政治家の子供がいかがわしい絵を描いてホームページをやってるらしいぞ、とどこからか嗅ぎつけたマスコミが、実名と共にその事実を書きたてたとする。「政界では成功! 子育てには失敗? 人気政治家の光と影」なんて見出しをつけて。
Aさんの私生活もサイトも、滅茶苦茶になることは予想できますよね?
・・・・・・。
ん〜、自分で書いといてあれですが、オタク以外にはピンとこない例えかも。

*1:ネガティブな意味合いで使ってしまっていますが、スミダはエロ同人容認派ですし、敬愛する作家さんもいますのであしからず