たこわさ

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Fate/Apocrypha 第12話「聖人の凱旋」感想

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基本的に原作バレ無し。シリーズ知識の解説のみ書く方針。
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

奪われた大聖杯を奪還する為に、赤の陣営の本拠である「虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)」へと乗り込んだ黒の陣営。
黒のランサーは早速、赤のランサーとの再戦に臨むが、以前とは異なり一方的に押されてしまう。
空中庭園」はそれ自体が赤のアサシンの宝具であり、すなわちそこは彼女の領域。領地防衛に特化した黒のランサー=ヴラド三世にとっては鬼門であった。

不利と見たダーニックは、ヴラド三世が禁じていたもう一つの宝具の開放を令呪によって強制する。それは、ヴラド三世の死後に人々の偏見によって与えられた「吸血鬼」という属性を現実のものする宝具であり、自らの名誉を重んじるヴラド三世は必死に抵抗する。
だがダーニックは更に令呪を重ね、あろうことかヴラド三世の肉体を乗っ取ってしまう。

ユグドミレニアの妄執と吸血鬼の合一により、危険極まりない怪物が生まれてしまった。
状況を重く見たルーラーは、黒と赤のサーヴァント達に共闘を呼びかけ、吸血鬼討伐に一致団結させるが――。

感想

相変わらず微妙に戦闘のテンポを悪く感じるものの、作画・シナリオ共に今までで一番良く感じた。

「臣下の礼」を取りながらも、実際にはサーヴァントを「使い魔」としてしか見ていなかったダーニック。Fateシリーズファンならば「ダーニックさん、それ敗北フラグや」となったのではないだろうか?w
実際、サーヴァントを道具としてしか扱わなかった事で、裏切られたり手綱を握れなかったりという一族の者達の姿を見ていたのに、ダーニックも同じ轍を踏むとは、中々に笑えない。

「吸血鬼」という存在は、何故か多くのファンタジーでは最強クラスの存在として君臨しているが、同時に弱点も同じであり、シロウ神父のような相手はまさに天敵だった。結局、ダーニックの敗因は、自分以外を信じず、敵の姿を知ろうともしなかった事なのだろう。
長年の妄執も準備も、ちょっとした満身で台無しになってしまうという自業自得は、どこか某遠坂一族に通じるものがある……。

さて、遂にシロウ神父の正体が明かされたが……出来ればこのシーンは、事前知識なしで観てみたかった(苦笑)。
天草四郎がサーヴァントとして顕現というのは……Fateの古いファンならば思わずニヤリとしてしまう展開だろう。
なにせ、Fateシリーズのモチーフとなった「魔界転生」でのメインキャラクターの一人が、ズバリ天草四郎なのだから。*1

そう言えば、海外勢には「天草四郎時貞」と言っても通じないよな、と思っていたが、「魔界転生」の実写版(千葉真一主演)は海外のコアなファンにも人気作なので、案外通じるかもしれないw

*1:魔界転生」を知らない方には、昔の映画版をおすすめしておく。