東京喰種トーキョーグール 第8話「円環」感想

原作未読。
（以下、ネタバレ）
ヒナミが姿を消した。カネキとトーカは手分けして彼女の行方を捜す。そしてヒナミのもとに辿り着いたトーカの前には真戸が、二人のもとへ向かうカネキの前には亜門が姿を現し、それぞれの戦いが始まった！――

喰種を「この世の歪み」と断じ絶対悪と主張する亜門の言葉と、人間と同じ心を持ちながらも普通には生きられない喰種としての悲哀を叫ぶトーカの言葉とが交差する件が鳥肌もの。どちらも正反対の立場から同じことを主張している平行線な関係が、ただただ悲しい。
そしてその並行する線の狭間に立つ唯一の存在であるカネキだからこそ出せた、一つの答え。喰種と人間はもっと理解しあうべきだという、何ものよりも困難なその切なる願望。
全力を尽くしても、嘘偽りのない言葉を叫んでも、亜門という一人の人間の心さえ揺り動かせず、悲しい戦いを止めるための力を持ちつつもそれは抑えがたい食人衝動と切り離せないという、残酷な現実。おそらく、カネキ一人だけならば耐えられないそれですが、今の彼には温かく見守ってくれる仲間がいるわけで。可能ならば人間側にも彼の信念を理解してくれる存在がいれば良いのですが……。

ちなみに、今回ヒナミが喰種として異様に高い戦闘力を秘めている事が明かされましたが、これってなんか完全にヒロインたるトーカを差し置いて、トップクラスのヒロイン力を発揮したことになるのでは？ と思ってしまったり。うん、暴力女よりも最強クラスなのに他人を傷つける事を望まない心優しい少女の方がヒロインっぽいので、是非ともヒナミちゃんを正ヒロインに昇格（ｒｙ

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