- 作者: 戸土野正内郎
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2013/01/10
- メディア: コミック
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(以下ネタバレ)
いきなり表紙に登場しているので激しくネタバレだなぁ、と思ったら帯に「黒幕登場」とか書いてあって更にネタバレでした……。
ということで、五六八を護って散ったと思われていた滝川さんの「実は生きていた」が炸裂! ――いやまぁ、あの散り際から十分予測は出来た事なんですが、まさか「黒幕」として再登場するとは……。
作者によれば当初の第二部の構想には存在していなかったのが、天啓のようにキャラクター造形が浮かんだので第二部の構成を練り直して取り込んだ、との事ですが――戸土野氏のインスピレーションで浮かんだキャラクターや場面を元に作品世界を再構成する手腕は相変わらず恐ろしいなぁ、と。「悪魔狩り」のラファエル一家の凄惨な末路に続き、私の中に確かなトラウマを残してくれましたよ!!w
あの伊藤がシャヘルに同化された位で仲間を裏切るかぁ? という違和感まで見事に払拭した滝川という「黒幕」の存在に痺れっぱなしですわ。
一方で初っ端からかませ犬オーラを醸し出していた門脇&息子の哀れすぎる末路もトラウマ級のインパクト。確かにあの「どこ行っちゃったのかなー?」の表情を思いついちゃったら本編に入れざるを得ないよな、と物凄く納得。
石川さんや黒沢のような中核メンバーまで仲間に引き入れた滝川達の手腕はまさに「ラスボス」に相応しい威容を誇りますが、たけちー達もやられっぱなしじゃない! 当の昔に死を覚悟した――しかしながらその飄々とした態度を崩さずたけちーを奮い立たせる――丹波の提案により起死回生の策「『侍の意固地』大作戦」に全てを賭ける!!