たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

神のみぞ知るセカイII FLAG 6.0「10%の雨予報」

(以下ネタバレ感想)
前回に引き続き、今回も面白かった――というかまるで今までと違うアニメなんじゃないか? と思えるほどにクオリティが上がっているような気がするんですが……。
さてさて、前回の引きで再登場を果たした「桂馬の最初の攻略相手」こと歩美。ちょっと暴力描写がやりすぎじゃないか、とか思ったものの、初代ヒロインの面目躍如とばかりにブヒらせてくれる可愛さでございましたなぁ……。
一方、「攻略の記憶」が消えた筈なのに何だか思わせぶりな態度をとる歩美に全力で照れる桂馬。まあ、よく考えれば当時は記憶が消える事なんて知らなかった訳で、歩美の攻略って桂馬に取っては特別な意味を持っていたんじゃないかとも取れますね。エルシィの「歩美さん輝いてます」発言を赤面を隠しつつ全力で否定する神にーさまマジツンデレ
――っと、今回のヒロインちひろについて語り忘れる所だった(ぉ
前回の感想でも書いたんですが、ちひろというキャラクターは、原作では本当にモブキャラのようなデザインのままヒロインを張ってるんですよ。それがアニメだと、他のヒロイン達に負けず劣らずなデザインにリファインされているものだから、ちょっとキャラクター造形が見えにくくなっているかな、と思ってましたが……冒頭で書いたとおり今回の出来が良かったのでその心配は杞憂に終わったようです。
ちひろというキャラクターは、「ドキドキワクワクする特別な瞬間」に憧れている女の子な訳です。かといって、歩美にとっての陸上のように、継続的に真剣に打ち込めるものを持っているわけではなく、取り得とか得意分野とかを持っていない自分をどこかで自覚していて、明るく振舞っているけれどもどこか満たされない。
そんな訳で、よく知りもしないイケメンを見つけては「告白ゴッコ」をして刹那的なドキドキワクワクを得ていた訳ですが……当然、よく知りもしない相手に告白して上手く行く訳も無く*1毎度失敗。
で、今回桂馬が「自分が相手じゃなくてもいいんだ!」と喜び勇んで協力している告白大作戦も、当のちひろにとっては……。ちひろの本心については、恐らく次回語られるかと思いますが、雨の中、桂馬と一緒に作戦会議に勤しんでいるちひろの表情を見れば、「今、彼女が感じているドキドキワクワク」の正体がなんなのか、視聴者にも分かろうというものでしょう。
いやいや、しかし繰り返しになりますが今回は面白かった。いつもなら「引き延ばしウザー」とか思っちゃうようなシーン――例えばちひろが無気力にTVのチャンネルを替えまくるシーンとかも、心理描写として丁寧に描いてるんだな、という印象を受けましたし。
まあ、もちろんヒロイン勢の中で一番好きな歩美が再登場してくれた、という所も大きいんですが。
――といいつつも、今回の個人的ベストシーンは「どうせデートもキスもした事無いだろ」とちひろにバカにされた時に、物凄く照れながら「あんなの、たいしたこと、ないよ……」とか強がる桂馬の姿だったんだけれども(オチ

*1:ここでアニメでのちひろのデザインが可愛すぎる事がネックにはなってますが。