たこわさ

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多田くんは恋をしない #12「……突然、ごめん」感想

ほっとけないだろ

今回の満足度:3点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

祖父の後押しを受けてラルセンブルクへと旅立った光良(と密かについて来た伊集院)。
慣れぬ異国の地で、祖父から託された手紙を頼りにとある人物を探す光良だったが、手紙に書いてある住所には物々しい衛兵がいるばかりで――。

感想

前回同様、あまりにも予定調和の展開が続いてしまい、いつもは少々うざったく感じる伊集院のテンションの高さが、逆に救いに思えてしまった。

とは言え、前回までと違って、光良とテレサ以外のキャラ、とりわけアレクとシャルルの胸の内にもスポットが当てられていたので、予定調和の上に一本調子という最悪の事態は避けられた印象。
ただ、そんな二人の心中についてもとうの昔に明らかになっていた訳で、ここまで続いてきた演出・脚本の単調さを払拭するほどのインパクトは無く……。

次回(最終回?)に余程の、良い意味でのサプライズがなければ、本作は実に凡庸な作品に終わってしまうだろう。
散々にリアリティラインを下げておいて、最後に待ち受けるのが「現実を受け入れました。終わり」では、流石に脱力してしまう。
オマージュ元であろう「ローマの休日」以来、散々に描かれてきたほろ苦い恋の話だけでは、正直食傷気味なので、もう一手先の何かが欲しいと思わずにはいられない。

ローマの休日 (字幕版)

ローマの休日 (字幕版)

さてはて、どうなることやら。