たこわさ

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「政宗くんのリベンジ 9」感想――劇的に変化していく人間関係の先に待つものは?

政宗くんのリベンジ (9) 特装版 (REXコミックス)
特装版の表紙は師匠こと吉乃。表情が最高ですね……。
今回の内容的に、こちらの方が表紙として相応しい気がしますが――

政宗くんのリベンジ: 9 (REXコミックス)

政宗くんのリベンジ: 9 (REXコミックス)

通常版は安達垣さんです。
電子書籍では通常版しか買えないので、電子派と紙派で今巻の印象が少し変わるかも?

(以下ネタバレ含む)


遂に安達垣さんと正式に「お付き合い」する事になった政宗
自分を「豚足」と呼び嘲ったのが実は彼女ではなかったと判明した事で、両思いのハッピーエンドになるかと思いきや……「復讐」という生きがいを失ってしまった政宗はいわゆる「燃え尽き症候群」に。

更に、それだけではなく……勢いで安達垣さんに「告白」してしまいましたが、彼の恋愛観はまだまだ未熟。女性に振り回される事はむしろストレスでしかなく、安達垣さんとの正式な交際の疲れからか、謎の体調不良(蕁麻疹と腹痛)に襲われてしまう――というのが今回のあらまし。

しかも、その蕁麻疹は安達垣さんと接触した時だけでなく、政宗の表も裏も知っている、ある意味遠慮する必要がない存在であるはずの藤ノ宮に触れられた時にも出てしまうというおまけ付き。
無理をしてイケメンを演じてきた事のツケが、ストレス性の体調不良として一気に噴出した、という事でしょうか?

――そして残酷な事に、政宗がもっとも「素」の自分で長い時を共に過ごした吉乃だけは、触れても蕁麻疹が出なかった。
政宗の見当違いの「復讐」の元凶となった、彼女だけは。

あー……やっぱりそうか……
師匠は大丈夫なのか……
……付き合うなんてしなきゃよかったな
師匠と計画練ってるときが一番楽しかったかもしれない

――その感情をなんと呼ぶのか、それはまだ明示されませんでしたが、政宗は自分が一緒にいて一番落ち着ける――あるいは楽しいと感じる異性が、吉乃である事に気付いてしまいました。
だから、ついポロッと、吉乃の前でそんな本音を吐露してしまいます。

安達垣安芸の幸せを願い、自分の中に生まれていた政宗への想いを封じてきた吉乃からすれば、それはとっても残酷で――でもそれ以上にとても嬉しい言葉で。
赤らむ顔を必死に隠し政宗を拒絶した彼女の胸の内を思うと……何とも心が痛みます。

何とも歪な三角関係が出来上がってしまいましたが、さてこの物語はこれからどんな道を辿るのか?
徹底して吉乃派である私としては、政宗くんは彼女とくっついてほしいなぁ、なんてぼんやりと思っていましたが、でもこの流れだと安達垣さんが可哀想すぎるし……。

10巻の発売が今から待ち遠しいですね。

アニメ二期は難しいんだろな、と思いつつもまだ諦めてません(震え声)。

追記

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ちなみに特装版はこんな感じ。
イラスト集は一回り大きい版です。
師匠のイラストカードはアニメイト店舗特典。