たこわさ

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進撃の巨人 Season 2 第35話「子供達」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

信号弾を目にしたライナー達は、調査兵団が近付いている事を知り、予定を早めて移動を開始する。だが、調査兵団の中にクリスタがいる事を確信するユミルは、エレンだけでなく今ここでクリスタも確保するべきだと主張。ユミルの脅しに近いその言葉に、二人はそれをやむなく了承する。
何故、ユミルはここまでクリスタに拘るのか? それは、彼女の過去に深く関わっていた。今からはるか昔、まだユミルが巨人としての力を手にするずっと以前、彼女はある集団に崇められる存在だった――。

感想

原作を最新刊まで読んでいる方には、恐らく一から十まで理解できたと思うが、そうでない方の中には今回の内容を読み解けていない方も多い印象*1
原作既読組としては、原作での齟齬(というか設定として弱かった部分)をきちんと解消しつつ、今期アニメでは本来語られなかってであろうユミルの内面と「世界の真実」の一端を意欲的に取り入れた、良エピソードだった、という印象。

例えば、ライナー達の仲間がユミルに喰われた件については、原作では「何故、あの時点でライナー達も巨人の力で反撃しなかったのか?」という疑問が残るシーンだった。それを、地中に埋まっていたユミルによる奇襲、と描いた事によって、説得力を補強していた。
ユミルが「知恵無き巨人」になったその瞬間についても、原作の決定的なネタバレを回避しつつも、原作既読者が思わず膝をつくような描き方をしており、制作陣の原作への理解度を伺わせる。

原作をリスペクトしつつも、不徹底な部分はきちんと「改善」するという、原作付きアニメのお手本のようなスタッフの姿勢には脱帽するばかり。

*1:主にTwitter上での反応だけだが。